iOS14ではアプリがアクセスできる画像を個別設定できるようになる

apple wwdc 2020 プライバシー
 
今秋に一般公開されるiOS14では、サードパーティーアプリ経由でカメラロールから画像を選ぶ際、どの画像を選択肢に表示するどうかをアプリ毎に設定しておけるようになります。

ユーザープライバシー尊重の一環

2020年のWWDCでは、Apple製品におけるプライバシーとユーザーとの関わり方が明確にされました。例えばiOS14では、正確な位置情報を明らかにしないオプションやアプリが収集する情報の可視化、アプリでマイクやカメラが使用中かどうかがインジケータで表示される……といった仕様が新たに採用されます。
 
こうしたユーザープライバシーへの取り組みの一環として、iOS14ではサードパーティーアプリ経由で画像を選択する(InstagramやTwitterで画像を投稿する)場合、カメラロールへのアクセスの仕方をアプリ毎に設定できるようになります。
 
選択肢は「選択した写真(Selected Photos)」「すべての写真(All Photos)」「なし(None)」の3つです。
 

 
例えばTwitterで画像を投稿しようとすると、「Twitterが写真へのアクセスを求めています」といった表示とともに、写真アプリへのアクセスをどこまで許可するかの選択肢が表示されます。このうち「選択した写真」を選ぶと、アクセスを許可する画像をカメラロール内から個別に選択することができます(許可レベルの変更は「設定」アプリより可能です)。
 

 
つまり、サードパーティーが写真アプリに直接アクセスすることを阻止する、Appleの“検問”がより強固になったと考えれば分かりやすいでしょう。したがって「マッチングアプリでは、自分の写真しか選択肢に表示されないようにする」といった設定も可能になります。
 
事実、ニュースサイトAppleInsiderが公開したスクリーンショットでは、アクセスを許可した1枚の画像しかTwitterで選べないようになっていることが分かります(「Select More Photos(他の写真を選ぶ)」をタップすると、その他の写真も選択肢に表示できるようになると考えられます)。
 

 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

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