ティム・クックCEO、米大学卒業生に「より良い未来を築いて」とスピーチ

ティム・クックCEO オハイオ州立大学 スピーチ
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、米オハイオ州立大学の卒業式に、ビデオ映像で出席し、卒業生たちに向けてスピーチをしました。

オンラインで実施された卒業式に動画で出演

ティム・クックCEOは、4月に予告されていたとおり、現地時間5月3日にオンラインで開催されたオハイオ州立大学の卒業式で、祝辞を述べました。
 
オハイオ州立大学のロゴが入ったポロシャツを身につけて出演したクックCEOは、冒頭で第32代米国大統領のフランクリン・ルーズベルト、詩人のT.S.エリオット、女性初の大西洋単独横断飛行を成し遂げた飛行士のアメリア・イアハートの3人が、1918年のスペイン風邪大流行と第一次世界大戦の中で努力を続けたエピソードを紹介しています。
 

 

「確実と思っていたよりも、良い未来を築いて」

新型コロナウイルスが蔓延する現在、人々の生活を支えるために必死で働く人々に想いを寄せることの大切さを語り、第16代米国大統領のエイブラハム・リンカーンの「平穏な時代の教養は、嵐のような現代にはそぐわない」「この時代は困難に満ちているが、我々はこれを機会と捉え、この時代とともに立ち上がらなくてはならない。新たな事態には、新たな思考と新たな行動をもって、対応しなければならない」という言葉を引用し、困難な時代だからこそ、新たな時代を切り開いてほしい、との願いを述べています。
 
ちなみに、クックCEOは、3月中旬に中華圏以外のApple Storeを一時営業停止することを発表した際にも、上記のリンカーンのスピーチを引用しています。
 
クックCEOは「確実だと思っていたものよりも、より良い未来を築いてください」というメッセージでスピーチを締めくくっています。
 
クックCEOによる約8分間のスピーチは、こちらの動画で視聴できます。
 

 
クックCEOは、Twitterでも卒業生たちにメッセージを贈っています。
 


 
 
Source:Ohio State News, MacRumors
(hato)

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