AppleがiPhone12の発売数カ月先送りを検討~開発遅れや景気減退受け

iPhone12pro concept svetapple colors
 
2020年のリリースが期待されている新型iPhone(iPhone12)について、Appleが発売の数カ月先送りを検討していることが、複数サプライヤーの証言から分かりました。

開発遅れに加え景気の先行き不透明感も

新型コロナウイルスの影響により、これまでにもiPhone12の生産遅延は何度か観測されていました。同モデルに搭載を予定しているA14チップの量産開始時期について、Appleが延期する決定を下したとする報道も出ています。
 
こうした観測や報道に関連し、日本経済新聞もiPhone12の発表について、Appleが発売の延期を検討していると報じました。延期の理由は、在宅勤務などによる製品開発の遅れのほか、欧米圏での感染拡大による消費減退が挙げられています。
 
iPhoneのプリント基板関連部品を手掛けるサプライヤーは、通常は例年6月に大量生産を始めるものの、今年は8月からに延期するよう指示されたと述べており、生産体制の見直しがサプライチェーン全体に影響を及ぼしていることが分かります。

試作品開発や量産に向けた試験も後ずれ

関係者が日本経済新聞に明かしたところによると、Appleは3月上旬からサプライヤーと新モデルの試作品開発を行う予定だったものの、サプライチェーンの混乱を受け、3月後半に延期となったそうです。
 
証券会社JP Morganもこれを裏付ける形で、技術者が中国へ渡航できないため、iPhone12の技術検定試験(EVT)が4月中旬に後ずれすると指摘しています。なお同社は、iPhone12の発売時期について「1カ月~2カ月遅れる」と予測しています。
 
 
Source:日本経済新聞
Photo:Svetapple.sk
(kihachi)

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