【2019年第3四半期集計】アプリ総ダウンロード数の8割を上位1%の会社が独占

Sensor Tower
 
米調査会社Sensor Towerが行った2019年第3四半期(7月〜9月)の集計によれば、Google PlayApp Storeにおいて、総ダウンロード数の80%は上位1%のアプリ提供会社が占めており、20%を残り99%の会社で競争していることが分かりました。収益についても同じ現象が起きており、アプリ競争が激化する中で他社より一歩抜きん出ることがいかに難しく、また重要なことかが分かります。

多くのアプリが日の目を見ない状態

今回Sensor Towerが行った調査は、2019年第3四半期(7月〜9月)における世界中のGoogle PlayとApp Storeのアプリを対象にしています。
 
本調査の結果、総ダウンロード数の80%にあたる236億回を上位1%のアプリ提供会社が占めていました。
 
Google PlayApp Storeでアプリを提供している会社は世界中で約79.2万社で、そのうちの1%にあたる7,920社の合計ダウンロード数が236億回、99%にあたる78万社で残りのダウンロード数である60億回を分け合っているということになります。
 
2018年の集計では、Google PlayとApp Storeには340万以上のアプリがあり、2014年の220万と比べると65%も増えています。しかし1,000ダウンロードを達成したアプリの比率は、2014年の30%から2018年は26%へと下がっています。つまり次々と新たなアプリが登場しているものの、ユーザー獲得は非常に難しく、競争は年々激化しているということです。

アプリ収益では更に顕著な結果に

アプリの収益は全体で合計220億ドル(約2.3兆円)で、うち93%にあたる205億ドル(約2.2兆円)が上位1%に入るアプリ提供会社の収益となっています。
 
残り7%の15億ドル(約1,630億円)がその他の会社の収益となるので、平均すると1社あたり約108万円となり、上位1%の会社と大きな差があることが分かります。
 

 

ゲームアプリ収益ではアジアの会社が上位を独占

ゲームに分類されたアプリの収益は合計163億ドル(約1.7兆円)で、そのうちの95%にあたる155億ドル(約1.6兆円)は上位1%となる445社の収益となっています。
 
残り4.4万社の収益は合計8億ドル(約871億円)で、1社あたり約196万円となります。
 
また、トップ1%に当たるアプリ提供会社は東南アジアが独占しており、上位3社とその収益は以下の通りでした。
 

  • Tencent (中国) 20億ドル(約2,180億円)
  • NetEase (中国) 7億4,300万ドル(約800億円)
  • バンダイナムコ (日本)  5億300万ドル(約548億円)

 

 
 
Source:SensorTower via GSMArena
(Vivi)

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