ジョナサン・アイブ氏がデザインしたダイヤモンド指輪、完成品が登場

ジョナサン・アイブ 指輪 ダイヤモンド
 
Appleで最高デザイン責任者(CDO)を務めるジョナサン・アイブ氏がデザインした、45カラットの指輪が披露されました。この指輪は2018年、チャリティーオークションで落札されたものです。

Appleのデザイン思想を体現?

ジョナサン・アイブ氏と、元Appleの工業デザイナーであるマーク・ニューソン氏がデザインした、Diamond Foundryの(RED)リングは、2018年にSotheby’sのオークションにて256,250ドル(約2,750万円)で落札されました。購入者は明らかにされていませんが、この256,250ドルはアフリカでのHIV/AIDS対策を支援するために寄付されます。
 

 
Appleに関連のあるデザイナー2人が生み出した、まさに同社のデザイン思想が体現されたと言っても過言ではない、この45カラットの指輪は、すべてダイヤモンドでできています。マイクロメートルサイズのウォータージェットで加工され、ファセット(カット面)は2,000〜3,000に上ります。
 
“ブラッド・ダイヤモンド”と指摘する声もあるように、ダイヤモンドの原産地であるアフリカでの過酷な労働は、昨今では世界的に問題視されています。それだけにダイヤモンドでアフリカ支援とはブラックジョークにも聞こえますが、45カラットの大きさを誇るだけあって、幸いにもこのダイヤモンドは天然石ではなく人工石でできているそうです。
 
「このサイズと品質を伴うプロジェクトは、採掘したダイヤモンドの使用では不可能だっただろう」と、Diamond Foundryのマーティン・ロシェイセン氏も出来栄えに胸を張ります。「(RED)リングの職人技は、ダイヤモンド業界における大きな節目を表している」
 

 
なお、ジョナサン・アイブ氏は年内のApple退社が報じられており、独立してデザイン会社LoveFromを立ち上げる予定です。
 
 
Source:Designboom,CNET
(kihachi)

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