18金の初代「Apple Watch EDITION」、売れたのは発売後2週間だけ

Apple Watch Series 4 CM More Powerful, More Colorful
 
2015年発売当初、200万円超えという超高級モデルとして話題になった初代Apple Watchの18金バージョン「Apple Watch EDITION」ですが、発売後2週間で売れ行きがガタ落ちしていたことが判明しました。BloombergがAppleの最高執行責任者(COO)、ジェフ・ウィリアムズ氏について書いた記事のなかで明かしています。

アレルギー反応で数万台を破棄

ウィリアムズCOOApple Watch開発に当初から関わっていることは知られていますが、その道のりは決して平坦なものではなかったようです。
 
初代Apple Watchが2015年に発売される数カ月前、従業員が試着したところ、数人にアレルギー反応が出ました。Apple Watchの本体部分に含まれていたある種のニッケルが原因でした。
 
ウィリアムズCOOはすでに完成していた数万台を破棄し、別の種類のニッケルを使って再生産する決断を下したとのことです。
 
一部のApple Watchおよびバンドにはニッケルが含まれていますが、同社は素材について「徹底した配慮と綿密な調査・研究をもとに選び抜」いている、とサポートページで説明しています。
 
また試用の段階で、Apple WatchのTaptic Engineが、長期に渡って使用するとさびやすいことが判明したときには、ウィリアムズCEOは数千台を出荷することを諦め、従業員に無料で提供したそうです。

発売から16カ月で生産中止に

発売当時、200万円超えという超高級時計として注目を集めた18金の「Apple Watch EDITION」は、当初こそ中国では予約開始から1時間で在庫切れになるという現象も起きたものの、発売から2週間が経過するとほとんど売れなくなったとのことです。
 
発売からわずか16カ月後の2016年9月には製造中止となり、2018年4月には211万円オフの7万円まで値下げされました。
 
しかしその後Apple Watchは軸足をヘルスケア分野に置くことで、スマートウォッチ市場を牽引する存在となったのは周知のとおりです。

 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
(lunatic)

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