Apple、ベトナムでAirPodsの生産を開始間近

AirPods(第2世代)
 
Appleが、ベトナムにおいて第2世代のAirPodsの生産準備を進めていることがわかりました。今夏、生産プロセスが信頼に足るかどうかテストが行われる見込みです。

ベトナムでの生産数は最初は少なめ

ベトナムでのAirPodsの生産を担っているのは中国企業Goertekですが、同社が保有する北ベトナムのオーディオ関連部品の工場でテスト生産が近々行われる、とNikkei Asian Reviewが伝えています。
 
2016年にデビューしたAirPodsは、今ではAppleの人気製品となっており、昨年は3,500万個が出荷されました。
 
ベトナムでのAirPodsの生産数は、最初は少なめであるといわれていますが、ひとたび生産体制が整えば、生産能力の拡張は容易であるとされています。

中国での製品の生産数を急激に減らすことはない

AppleのイヤホンEarPodsの生産はすでにベトナムで行われていますが、これまでAirPodsは中国においてのみ生産されてきました。サプライヤーは、Inventec、Luxshare-ICT、そしてGoertekの3社です。
 
AirPodsのベトナムでの生産は、Appleの「中国プラスワン」戦略のひとつであるといわれており、生産地を多様化させる取り組みの一環として行われているようです。
 
しかしながら、Appleにとって中国市場は重要なため、国内での好印象を保つためにも、Appleが中国での製品の生産数を急激に変えることはない、と台湾経済研究所のサプライチェーンアナリストのシウ・シーファン氏は見ています。
 
Appleが中国での生産にこだわり続けたのは、人件費の安い労働力が大量にあったからですが、中国国内の雇用情勢は海岸部を中心に厳しくなりつつあり、台湾やその他の国々とさほど変わらないぐらい人件費も高くなってきているため、以前のような魅力はなくなってしまったといわれています。
 
 
Source:Nikkei Asian Review
(lexi)

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