Appleは、AR(拡張現実)ヘッドセットの開発を長らく行っていたとされていますが、デバイスの重さなどの技術的な問題や、コンテンツの欠如などが原因で、プロジェクトを中止するに至ったことがわかりました。
サプライチェーンへの影響は限定的
台湾メディアDigiTimesがサプライチェーン関連企業から入手した情報によれば、Appleは研究・開発の体制を調整しており、その流れのなかでAR/VRヘッドセットの開発チームが解散となったことがわかりました。
AppleでARヘッドセット開発チームを率いていたアヴィ・バー-ゼーブ氏のLinkedInプロフィールを見ると、同氏が2019年1月にAppleを退社していた事実が記されています。バー-ゼーブ氏は、Appleに加わる以前、ARヘッドセットHoloLensの開発で知られるMicrosoftにいた人物です。
ARグラスの試作はすでに行われていたようですが、サプライチェーンへの影響は限定的とみられています。
技術的な難しさやコンテンツ不足がプロジェクト中止の原因か
ARグラスの軽量化は難しいといわれてきましたが、最近中国のVivoやNreal Lightが比較的軽いARグラスを発表しています。Nreal LightのARグラスはわずか88グラムと、長時間の使用にも耐えうるほどです。
Nreal Light
また、ARコンテンツの欠如や、次世代通信規格5Gが2020年までは広域で利用可能にならないことも、AppleがARグラス開発プロジェクトをひとまず中止した原因のひとつとされています。
Source:DigiTimes via Google Translate
Photo:iDrop News, Nreal Light
(lexi)