ソフトバンクとKDDIは7月3日、次世代モバイル通信規格「5G」用の基地局設備を共同で整備することに合意したと発表しました。地方における5G普及の早期化に効果があるか実証実験を行います。
5Gの品質向上と整備期間短縮を検証
5Gは、高速大容量で低遅延のデータ通信が可能ですが、遠くまで届きにくい性質を持つ高い周波数帯の電波を用いるため、全国整備には膨大な数の基地局設置が必要となります。
ソフトバンクとKDDIは、2019年秋から北海道旭川市内、千葉県成田市内、広島県福山市内で共同実証実験を行い、工事設計から施工管理までの効率化を図り、5Gネットワークの品質向上や整備期間短縮に効果があるかを検討する計画です。
各社が取り組む5G用基地局技術
5G対応の通信ネットワーク構築に向けては、ソフトバンク、KDDI、楽天と東京電力パワーグリッドによる電柱を活用した実証実験も発表されていますが、ケータイwatchによると今回発表された取り組みとは別のもの、とのことです。
ソフトバンクは、地上約20キロメートルの成層圏を飛行する無人飛行機を基地局として2023年に運用開始すると発表しています。
NTTドコモとAGC(旧:旭硝子)は、ビルなどの窓を基地局として活用できる、ガラス製アンテナを開発したと発表しています。
Source:ソフトバンク, KDDI, ケータイwatch
Photo:Intel/YouTube
(hato)