NTTドコモは5月16日、スマートフォン向けQRコード決済サービス「d払い」の新機能追加を発表しました。「ミニアプリ」による注文と決済、「ウォレット」機能による個人間送金、LINE PayやメルペイなどとのQRコード共通化が発表されました。
「d払い」で貯まったポイントの利用総額、1,600億円相当
NTTドコモの吉沢和弘社長は、2018年4月にサービスを開始した「d払い」のアプリが500万ダウンロードを超えたと胸を張り、今年度中に1,000万ダウンロードを目指す、と語りました。
利用可能箇所は、現在の約100万箇所から2021年度末には200万箇所に増やす計画とのことです。
また、「d払い」で貯まったdポイントの利用総額は年間1,600億ポイントに達し、約500万人のユーザーが年間10,000ポイント以上を利用しているとのことです。
吉沢社長は「d払いは単なる決済手段ではなく、キャッシュレスプラットフォームへと発展させる」と意気込みを語っています。
3つの新機能を追加
NTTドコモが発表した「d払い」の新機能は、以下の3つです。
- ウォレット機能
- d払い ミニアプリ
- ユーザーが「読み取る」QRコード決済
個人間送金が簡単に使える「ウォレット」機能
「ウォレット」機能により、「d払い」アプリだけで「ドコモ口座」へのチャージ、個人間送金ができるようになるほか、dポイントを友人に送る機能も追加されます。
キャリアフリー化により、これらの機能がドコモ回線を契約していなくても利用可能となります。
「ウォレット」機能は、2019年9月末に提供開始予定です。
マクドナルドの注文やタクシー配車もできる「ミニアプリ」
「d払い ミニアプリ」は、各種サービスごとのアプリをインストールする必要なく、d払いアプリ内の「ミニアプリ」だけで、注文や支払いなどが利用できる機能です。
「d払い ミニアプリ」には、以下の5社が対応予定と発表されています。
- ローソン
- マツモトキヨシ
- エディオン
- JapanTaxi
- マクドナルド
例えば、マクドナルドなら「d払い」アプリから事前注文・決済し、商品の準備ができると通知があり、お店ですぐに受け取ることが可能です。
「d払い ミニアプリ」は2019年秋に、ローソンとマツモトキヨシから順次、提供が開始される予定です。
NTTドコモは、「d払いミニアプリ」の対応業種を拡大する計画を明らかにしています。
中小個店向けに「読み取る」決済
中小個店向けサービスとして、ユーザーがお店のQRコードを読み取って決済する機能の追加も発表されました。
デジタルガレージが提供するQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」に対応し、1つのQRコードでd払いをはじめ、LINE Payやメルペイ、中国で人気のあるAlipay、WeChatPayによる決済が利用可能となります。
「読み取る」決済は、6月末に提供開始予定です。