2019年1月〜3月のiPhone出荷台数は前年同期比16%減、IHSが推計

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2019年1月〜3月期の世界スマートフォン出荷台数予測を、調査会社IHS Markitが発表しました。iPhoneの出荷台数は4,380万台で、前年同期比で16%の減少と見積もられています。

iPhoneの出荷は4,380万台、シェアは14%

IHS Markitが現地時間5月2日に発表した、2019年1月〜3月期における世界スマートフォン出荷台数予測によると、世界全体の出荷台数が3億2,380万台で、前年同期比で6.30%のマイナス成長となりました。
 
出荷台数トップは7,080万台を出荷したSamsungでシェアは22%、2位は前年同期比50%と大幅増の5,910万台となったHuaweiでシェア18%、3位のAppleは出荷台数4,380万台、シェアは14%でした。
 

 
IHS Markitは、iPhoneの出荷台数が前年同期比で16%減少したのは、価格が高いことが原因として以下のように分析しています。

Appleは2018年10〜12月期に過剰在庫を抱え、値引きや下取り増額を打ち出して一部ユーザーの購入意欲を刺激できたものの、成熟したスマートフォン市場でプレミアム価格を提示するという根本的な困難に直面したため、短期的な改善につながらなかった

IDCの推計は悲観的すぎ?

先日、調査会社IDCも世界スマートフォン出荷台数を発表しています
 
IDCの推計は、2019年1月〜3月期の世界スマートフォン出荷台数は3億1,080万台で前年同期比6.6%のマイナス、iPhoneの出荷台数は3,640万台で前年同期比30.2%減というものでした。
 
Appleは前回の業績発表から製品の出荷台数を発表していないため、これらの推計は業績発表の売上高と端末の平均販売価格から算出されています。
 
iPhoneの出荷台数が大きく減少したとして注目されたIDCの推計については、AboveAvalonのアナリスト、ニール・サイバート氏が「iPhoneの平均販売価格を高く見積もりすぎており、問題がある」と批判しています。
 

 
また、IDCに出荷台数2,500万台と推計されたXiaomiは、名指しこそ避けたものの「一部の調査会社の推計は、実際よりも250万台程度少なく、不正確だ」と、異例のコメントを発表しています。
 
 
Source:9to5Mac, AppleInsider (1), (2)
(hato)

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