Appleのティム・クックCEO、トランプ米政権との輸入関税に関する交渉に成功か


 
トランプ米政権は、米中間の貿易戦争の一環として昨年9月に中国からの輸入品に対して10%の追加関税をかけ始めましたが、当初予定されていた25%への関税率の引き上げが無期限に延期されることになったことが先週明らかになりました。

重要人物と直接会うことに徹底してきたクックCEO

Appleティム・クック最高経営責任者(CEO)は、これまでトランプ政権と幾度も直接交渉を行ってきました。昨年4月にはホワイトハウスの大統領執務室(Oval Office)でトランプ大統領と一対一の会談を行い、8月には大統領と大統領夫人のメラニア・トランプ氏と夕食の席を共にしています。
 
クックCEOは、経済アドバイザーのラリー・クドロー氏などのトランプ政権の上層部ともつながっているといわれており、イヴァンカ・トランプ氏と実業家のジャレッド・クシュナー氏と2017年に昼食をとったこともあります。

クックCEOの努力が実ったか

クックCEOの直接交渉は効力を発揮しており、昨年9月の中国からの輸入品に対してかけられた追加関税の製品項目からスマートウォッチとBluetoothスピーカーが外される運びとなりました。Apple WatchはAppleの主要製品であるため、大きな利益となったことでしょう。
 
また、予定されていた10%から25%への中国からの輸入品に対する関税率の引き上げは無期限に延期となったことが先週明らかになりました。
 
クックCEOはトランプ政権の人物と会ったとき、以下のように語ったとされています:
 

あなたは成功しているビジネスマンだからこの公共政策がどれだけ厳しいかわかっているだろう。この成功しているアメリカの企業(Apple)を続けさせてくれ。

 
 
Source:Politico via AppleInsider
Photo:@frankthorp/Twitter
(lexi)

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