ミニブログ、ソーシャルブックマークサービスを提供している「Tumblr」が先週末からApp Storeでダウンロードできなくなっていました。そして今日になり、その原因が児童ポルノの掲載であったことが判明しています。
フィルタをすり抜けて掲載
Tumblrは短い文章、写真、動画を掲載できるミニブログであり、またSNSなどの発言をクリップしておけるソーシャルブックマーク機能を持つサービスです。そのTumblrのiOSアプリが先週末以来App Storeから姿を消していました。その原因が「児童ポルノの掲載」であるとDownload.comが突き止めました。Download.comによると、Tumblrの規制フィルタをすり抜け児童ポルノが掲載される状態が続いていたようです。
TumblrはDownload.comの取材に対してコメントを発表し、その中で問題の解決に尽力していること、フィルタをすり抜けた画像はすでに削除されていること、関連機関と連携して対処していることを認めています。今後、App Storeでのアプリ配信再開がいつになるかは不明ですが、対策は着実に実施されているとみられます。
問題は残る
今回、Tumblrに掲載された児童ポルノはデータベースへの登録がなく、削除の対象とならないまま掲載され続けていました。このような未知の画像掲載に対する対策はアプリ側には不可能に近く、SNS運営にとって悩ましい問題になっていると考えられます。また今回はiOSアプリだけが配信停止となりましたが、同様にTumblr内で児童ポルノが閲覧可能であったAndroidアプリは配信が続けられています。
一方、Tumblr側も過去にインドネシア政府や韓国政府からポルノコンテンツの削除を求められたことがあるなど、ポルノコンテンツ掲載やその影響について問題意識が低かった可能性はあります。App Storeでの配信再開はこれらが改められてからになる可能性もあります。
Source:Download.com
(KAZ)