ザッカーバーグ、Facebookのメッセージングサービスの最大の敵はiMessage

ザッカーバーグ
 
Facebookの最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグ氏は、同社の運営するMessengerアプリやWhatsAppの最大の競争相手はAppleのiMessageであることを明らかにしました。

パブリックへの投稿からプライベートなメッセージへと移行

ザッカーバーグ氏の発言は、現地時間の30日に行われたFacebookの2018年第3四半期(7-9月)の業績発表の会議電話の中で行われました。同氏は中核となる製品やサービスについての議論から始めた後、ユーザーのコミュニケーション方法がシフトしてきていると述べています。
 
特に公に共有されるコンテンツから、プライベートなメッセージングへの推移がみられ、MessengerやWhatsAppがよく使用されているとのことです。公でのコンテンツの共有は今も重視されていますが、プライベート、セミプライベートのやりとりの人気が上がってきている、とザッカーバーグ氏は述べています。

最大の競争相手はAppleのiMessage

「人々はソーシャルメディア上よりも、WhatsAppやMessengerで写真や動画、リンクをより多く共有している」と、ザッカーバーグ氏は語りました。
 
「我々は多くの国々でリードしているが、とりわけiPhoneが強いアメリカなどの国々では、最大の競争相手はiMessageである。AppleはiMessageをデフォルトテキストアプリとしてデバイスにプリインストールしており、当社に優っている。iOSとAndroidの間の競争が激しいヨーロッパのような地域では、当社のサービスが選ばれている」と、同氏は述べました。

プライバシーが強みと主張

ザッカーバーグ氏は、プライバシーがFacebookの運営するメッセージングサービスで大きな強みであると主張しています。
 
「WhatsAppは完全にエンドーツーエンド暗号化されており、メッセージを保存しないし、中国やどの国でもメッセージへのキーを保存しない」と同氏は述べました。「これは重要なことだ。我々がメッセージを見ることができないということは、政府機関や犯罪者もメッセージにアクセスできないことを意味する」と、続けました。
 
Appleのティム・クックCEOはFacebookやGoogleの広告収入をベースとするビジネスモデルを批判しており、「データ産業複合体のようだ」と表現しています。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:Anthony Quintano/Flickr
(lexi)

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