スマホ中毒になっているかを見分ける基準とは〜スクリーンタイムは目安にならない?

iphone x
 
iOS12で新たに追加されたスクリーンタイム機能でデバイスの使用頻度をアプリごとに確認できるようになりましたが、何時間以上で使い過ぎと判断されるのかは定かでなく、平均値もわからないため、スマホ中毒になっているかどうかを知ることはできません。見分ける基準はあるのでしょうか?

通知に反応するだけですでに中毒症状?

英キングストン大学のエマ・ラッセル博士によれば、何かに取り組んでいる最中に着信や振動を察知し、デバイスを手にとってしまったらすでにスマホ中毒になっているサインであるとのことです。
 
「アラートを切って、通知の数を減らすことを薦める。アラートを聞いてすぐにスマホを取ってしまった場合、中毒的反応と判断される」とラッセル博士は述べています。
 
「多くの人々はスマホを精神的な支えとして使っている。ソーシャルなやり取りや、見逃してしまうことへの恐れ(FOMO: Fear of missing out)のどちらであっても」と、同氏は続けています。

子供のデバイス使用への意見は様々

カナダのオタワ大学の研究では、子供が1日に2時間以上デバイスを使用した場合、記憶力の低下につながるとの結果が報告されていますが、別の見解もあります。
 
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの報告書によると、スマホはメッセージングアプリなどの使用により家族の結束を高めるのに役に立つことがわかっています。
 
論文の共著者のアリシア・ブラム-ロス博士は、「親は子供のデバイス使用時間を心配するよりも、学ぶ助けになっているかを考えるべき」とコメントしています。「(スマホの使用で)子供たちは世界とより良い関わりができているか」を問うべきと同氏は続けています。
 
Appleはスクリーンタイム機能の使い方を紹介する動画を公開しています。
 
 
Source:The Telegraph
Photo:William Hook/Flickr
(lexi)

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