Apple、2019年版iPhoneでもディスプレイ埋め込み型指紋認証は採用せず

Vivo X20 Plus UD
 
Appleは来年発売のiPhoneでも、ディスプレイ内に指紋認証センサーを埋め込む方式は採用しない見通しです。Appleに関する情報の正しさに定評のある著名アナリストが予想しています。

2019年版iPhoneも指紋認証は搭載せず

Appleは昨年発売したiPhone Xで、指紋認証を廃止して顔認証のFace IDを導入しました。来る9月12日のスペシャルイベントでも、Face IDを搭載した新型iPhoneを3モデル発表すると予想されています。
 
その一方で、Appleが再び指紋認証、特に中国ベンダーVivoのように、ディスプレイ内に指紋認証センサーを埋め込む方式を採用するのではないかという説も、根強く残っています。
 
しかしAppleについて独自の情報網を持つアナリストのミンチー・クオ氏は、Appleは2019年発売のiPhoneにおいても、ディスプレイに指紋認証センサーを埋め込む方式は採用しないとの予測を明らかにしました。
 
クオ氏は、Appleは今後もiPhoneそしてそのほかの機器において、TrueDepthカメラシステムによるFace IDを、認証方式として使用し続けるだろうと述べています。

AndroidスマホではFODの採用が進む

一方Androidスマートフォン・メーカーはiPhoneとの差別化のため、ディスプレイに指紋認証センサーを埋め込む技術に高い関心を持っている、とクオ氏は見ています。
 

すべての主要Androidブランドが、FOD(Fingerprint-on-Display、ディスプレイ埋込み型指紋認証)を、iPhoneと差別化するための重要な機能と考えている(2019年後半登場のiPhoneはFODを採用しないと予想)。
 
理由は次の通り。(1)iPhone(筆者注:iPhone X を指す)についてのユーザーフィードバックが予想していたよりも悪い (2)初のFOD採用スマートフォンであるVivoのX21 FOD版のユーザーフィードバックが予想していたよりも良い(3)高性能スマートフォンに必要とされるフルスクリーンデザインにとって、FODは最適な指紋認証ソリューションである。

 
またクオ氏は以前、iPhone Xが搭載する顔認証システムについて、Android端末陣営は「2年半遅れている」と述べていました。Androidスマートフォンメーカーが顔認証ではなく指紋認証技術に注力するのには、こうした技術的な側面も影響していると思われます。
 
クオ氏は、Vivoがすでに製品化に成功している事実や、技術の発展による部品のコスト減により、来年にかけてAndroidスマートフォンにおけるディスプレイ埋め込み型指紋認証システムの採用が進むと見ています。
 
またSamsungは2019年第1四半期発表見込みのGalaxy S10に、ディスプレイ埋め込み型指紋認証システムを搭載すると予測されています。

 
 
Source:MacRumors
(lunatic)

モバイルバージョンを終了