ドイツApple、環境保護とプライバシー重視をアピールする新作CM6本を公開

Apple ドイツ YouTube Demontage
 
ドイツのAppleが、同社が重視する「環境保護」と「プライバシー尊重」の姿勢をアピールするCMを6本同時に公開しました。

環境とプライバシーを重視するAppleの姿勢示すCM

ドイツのAppleが公開したCMは「iMessage」「Demontage(解体)」「Recycling(リサイクル)」「Endfertigung(仕上げ)」「Datenschutz(プライバシーポリシー)」「Werbung(広告)」の6本で、いずれも10秒あまりと短く、文字と効果音だけのシンプルな表現がとられています。

 

100%再生可能エネルギーで送信されるiMessage

「iMessage」では、「iPhoneのすべてのiMessageは、100%再生可能エネルギーで送信されます」というメッセージが表示されます。
 

 
その後、「%」の斜線が風車のように回転し、Appleロゴの葉っぱへと変化します。
 

 
Appleは、本社や小売店、研究施設やデータセンターなどで使用する電力を、100%再生エネルギーで賄っている、と2018年4月に発表しています。
 
また、Appleの環境保護への取り組みは、国際的環境保護団体Greenpeaceからも高く評価されています

iPhone解体ロボット

「Demontage(解体)」では、ロボットの動くような音と一緒に、以下のメッセージが表示されます。

Appleは、iPhoneの解体ロボットを開発しました。従来の方法よりも、多くの部品を回収することができます。


 
Appleは2018年4月、1時間に200台のiPhoneを分解できる「Daisy」を発表しました。
 
2016年3月に発表した解体ロボット「Liam」から、さらに性能が向上し、これまで回収が難しかった資源を、より高い品質で回収可能となっています。

 

1グラム未満の部品までリサイクル

「Recycling(リサイクル)」は、「Appleは、iPhoneの最小の部品までリサイクルしています」というメッセージの後、「0.93グラムのタングステンまで」と、1グラムにも満たない部品も資源として再利用していることが説明されています。
 

 

埋め立て廃棄物排出ゼロ

「Endfertigung(仕上げ)」は、「iPhoneの最終生産工程では、埋め立て廃棄物は発生していません」と説明しています。
 

 

プライバシーポリシー

「Datenschutz(プライバシーポリシー)」では、「deine Daten(あなたのデータ)」という言葉が画面を埋め尽くしたあと「Appleは、あなたのデータを決して販売しません」というメッセージが表示されます。
 

 
Appleは、2018年5月に「データとプライバシー」の特設ページを公開し、Appleが保有しているユーザー情報をユーザーがダウンロード可能にしています。
 
また、2017年9月にはユーザーのプライバシーを尊重し、個人情報を広告のために販売することはしない、と宣言する特設ページを公開しています。

 

広告による追跡を防止

「Werbung(広告)」では、「iOS11のSafariでは、広告があなたを追い回さないよう、制限できます」というメッセージが表示されます。
 

 
その後、「広告」が「du」を追い回しますが、「du」が安全な位置に逃げ込み、「広告」の文字がバラバラと崩れる様子が描かれています。
 

 
iOS 11とmacOS High Sierraで導入されたこの機能は、閲覧した複数のサイトの情報から、ユーザーの行動を分析して広告を表示するのを防ぐことができます。
 
設定アプリの「Safari」で、「サイト超えトラッキングを防ぐ」がオン(緑色)になっていれば、この機能が有効になっています。
 

 
 
Source: YouTube/Appleドイツ via The Mac Observer
(hato)

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