ドコモ吉澤社長「2年縛り」見直し、5G通信の料金、楽天との競争などを語る

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NTTドコモの吉澤和弘社長は、「2年縛り」を見直す方針や、次世代の「5G」による高速データ通信でも現在と同程度の料金を維持する方針を各メディアのインタビューで明かしています。

総務省が行政指導した「2年縛り」

2年間の期間を決めて契約すると月額料金を割り引く、いわゆる「2年縛り」について、総務省は6月初旬にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手携帯キャリア3社に対し、2019年3月末までの見直しを指示する行政指導を行っていました。
 
NTTドコモの吉澤社長は毎日新聞のインタビューで「今秋ごろまでに見直しの具体的な内容をまとめ、公表したい」と語り、総務省の指導に従って「2年縛り」の見直しを行う姿勢を明かしました。

中古端末の販売には否定的

先日、親会社であるNTTの澤田社長が前向きな姿勢を見せた中古端末の国内流通について毎日新聞から聞かれた吉澤社長は、「ドコモは最新の端末やサービスを提供する会社でありたい」と答え、中古端末販売事業への参入を否定しています。
 
なお、中古スマホ流通の業界団体は最近、総務省と連携して検討会を立ち上げ、消費者が安心して中古スマホを売買するためのガイドライン策定に乗り出しています。

5Gでデータ通信量増えても料金は据え置き

吉澤社長は産経新聞のインタビューに対して、高速・大容量データ通信が可能な第5世代(5G)に移行してデータ通信量が増加しても、通信料金を引き上げない方針と語っています。
 
5Gのサービス開始時期は2020年が予定されていますが、吉澤社長は、2019年秋のラグビーワールドカップの一部会場でも5Gを利用可能にする方針と語っています。試合の模様をスマホに配信する、などのサービスを計画しているとのことです。

第4のキャリアとなった楽天は「完全な競合」

これまでNTTドコモの回線を利用するMVNOだった楽天が「第4のキャリア」として認可を受けたことについて吉澤社長は、ケータイwatchのインタビューに「完全な競合」「競争は受けて立つ」と、闘志を燃やしています
 
楽天はキャリアとして独自の通信設備の展開が必要であり、参入当初こそ既存キャリアの回線を借りるローミングをすることがあっても、ずっとドコモの回線を借り続けるのは「ちょっと違うんじゃないか」と語っています。

 
 
Source:毎日新聞, SankeiBiz, ケータイWatch
(hato)

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