Appleは、米政府関連機関からiPhoneの動作減速問題で捜査を受けており、現在対応している最中であると米メディアに対し事実を認めました。
iPhoneの速度低下問題
iPhoneの旧機種でOSをアップデートすると動作が減速する機能に関して、これまでAppleは多くの誤解を招いてきました。
Appleが昨年12月末に公式ウェブサイト上で公開した声明には、この機能は製品の買い替えを促すために組み込まれたわけではなく、あくまで突然のシャットダウンを防止するためのものだったと記載されています。
Appleは、誤解を招いたお詫びとして、バッテリー交換が必要なiPhone6以降のモデルのユーザー全員に対してバッテリー交換の費用割引を適用することで対応しました。
しかしながら、この対応にすべての人が納得しているわけではないようで、米政府連邦議会の上院議員は「なぜバッテリーを無料交換しないのか」とAppleに対して厳しい質問を投げつけています。
どの政府機関の取り調べに対応しているのか
Appleは、米メディアAxiosの取材に対し、米政府関連機関からiPhoneの速度低下問題に関して取り調べを受けており、対応中であることを認めましたが、具体的にどの機関の捜査に対応しているかは明らかにしていません。
Bloombergは30日、アメリカの司法省と証券取引委員会がiPhoneの動作減速問題に関する捜査に乗り出したと伝えていますが、まだ初期の段階であり、今後本格的なものへと発展するかはわからないとしています。
Source:Axios via AppleInsider
Photo:Kārlis Dambrāns/Flickr
(lexi)