35年前にAppleが放った親不孝者「Lisa」のOS、2018年に無償公開へ

Apple LISA

 
1983年、Appleが発売したコンピュータ「Lisa」のOSが、発売から35年後にあたる2018年、オープンソースプロジェクトで無料公開されることがわかりました。商業的には失敗に終わったLisaには、Appleの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏との奇妙な縁のある製品でもありました。

Lisa用OS、オープンソースで無償公開へ

米カリフォルニア州マウンテンビューにあるComputer History Museumが、2018年にLisaのOSをオープンソースプロジェクトとして無料公開する計画を明かしています。
 
LisaのOSは、オンラインで公開される見込みで、35年前のOSの動作について学んでみても良いかもしれません。

ジョブズ氏の娘の名前を持つ、親不孝者のLisa

Lisaという製品名は、Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の娘の名前をとって名付けられました。
 
当時としては革新的なユーザーインターフェイスを持つオフィス向けコンピュータであるLisaの開発には、約1億5,000万ドルもの費用が投入されました。
 
しかし、当時の価格で約1万ドル、現在の価格に換算すると24,000ドル(約270万円)という高価格のせいもあり、3年間でわずか1万台が売れただけで、商業的な面では失敗作と呼ばれています。
 
そしてジョブズ氏は、自らの愛娘の名前を持つ製品の販売不振の責任を取らされる形で、ジョブズ氏が引き抜いたジョン・スカリー氏により、Appleから追放されています。

 
 
Source:The Mac Observer
(hato)

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