Skypeが中国のアプリストアから削除、App Storeも影響下に

No Skype
 
Microsoftが提供するインターネット電話サービスSkypeのアプリが、App Storeを含む中国のアプリストアから姿を消しました。

強まるコミュニケーションアプリの締め付け

21日、AppleはSkypeアプリが中国のApp Storeから削除されたことについてコメントを発表しました。

いくつかのVoice over Internet Protocol(ボイス オーバー インターネット プロトコル)を使用するアプリが法律に見合っていないことが中華人民共和国公安部から通達された。ゆえにそれらのアプリは中国のApp Storeから削除された。

Reutersによると、21日午前時点でApple、Tencent、Qihoo 360それぞれのアプリストアでSkypeはすでにダウンロードできなくなっていたとのことです。Googleを運営するAlphabetのGoogle Play ストアは中国国内で使用不可となっています。
 
中国では、Great Firewall(グレート・ファイアウォール)とも呼ばれるインターネット情報検閲システム、「金盾(きんじゅん)」により、海外のソーシャルメディアなどへのアクセスがブロックされることで知られています。
 
国務院・サイバー空間管理室は、過去2ヶ月の間にFacebookの提供するエンドーツーエンド暗号化が導入されたメッセージングサービスWhatsAppも定期的に妨害しています。
 
アジア企業で初の時価総額500億ドル企業の仲間入りを果たしたTencentの提供する中国NO.1のメッセージングサービスWeChatも、9月末の最新アップデートでユーザー情報を中国政府に対して譲渡することへの承諾を求めるようになるなど、中国国内のコミュニケーションアプリの締め付けは強くなっていくばかりのようです。
 
 
Source:Reuters
Photo:Wikimedia
(lexi)

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