Apple、写真を解析するコンピュータービジョンAPI開発企業Regaindを買収

Regaind
 
Appleが、写真の内容を解析するためのコンピュータービジョン・アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)開発に取り組む、フランスのスタートアップRegaindを買収していたことがわかりました。米メディアTechCrunchによれば、買収は今年初めに行なわれていた模様です。

写真アプリの「メモリー」に利用か

Appleは数年前に、iPhoneの写真アプリに、「日没」「犬」などの単語で写真が検索できる、インテリジェント検索機能を追加しました。これは写真ライブラリに保管された写真の解析によって実現しています。
 
TechCrunchによれば、Regaindの技術はこれをさらに一歩進めたもので、写真の撮影技術や美しさを評価します。たとえばバーストモードで大量に写真を撮影した際、Regaindの技術によって自動的にベストショットを抜き出してライブラリに保管したり、だぶっている写真を隠したりすることができます。
 
Appleはこの技術を使って、写真アプリの「メモリー」タブ機能を向上させたのではないか、とTechCrunchは見ています。

Regaindの技術、Face IDに使われている?

興味深いのは、Regaindはまた、顔を解析して性別や年齢、その人の現在の感情などを判断する技術も持っていることです。買収の時期が今年初めだったことを考えると、iPhone Xが搭載する顔認証システムFace IDや、ユーザーの表情を反映させることができるアニ文字に、Regaindの技術が活かされているかどうかは微妙なところです。しかし、今後Face ID関連技術に活用されるのは間違いないでしょう。
 
 
Source:TechCrunch
Photo:Regaind
(lunatic)

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