AppleがDisneyを約26兆円で買収!?アナリストが予測

Apple Disney
 
AppleDisneyを買収する可能性がある、とするレポートをアナリストが公開しました。買収総額は約26兆円と予測されています。

トランプ大統領の政策も影響か

RBCのアナリスト、アミッド・ダーリャナニ氏が、投資家向けレポートの中でAppleDisneyを買収する可能性を述べています。同氏は、AppleはDisneyの株価に40%のプレミアムを上乗せして買収するため、買収総額は約2,370億ドル(約26兆円)規模になる、と予測しています。
 
Appleの動きは、大企業が海外に持つ資金をアメリカに還流させるべきだ、とするドナルド・トランプ米大統領の方針を考慮したものと考えられています。
 
なお、Appleが海外から還流させるとみられる金額は約2,300億ドルで、海外から引き揚げた現金をほぼそのまま、Disney買収に投じることになります。

Disneyの買収で手に入る潤沢なコンテンツ

AppleがDisneyを買収するメリットとして、Disneyが保有するスポーツ専門チャンネルESPNのスポーツコンテンツ、世界各地のテーマパークへのAR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術の提供、製品・サービスの多様化などの効果が期待され、Appleの株価はDisney買収後に約25%上昇するだろう、とダーリャナニ氏は予測しています。
 
Disneyを買収すれば、Appleは「スター・ウォーズ」で知られるジョージ・ルーカス氏の特撮スタジオIndustrial Light & Magic(ILM)のほか、全米テレビネットワークのABC、そしてCGアニメ映画のPixerスタジオなども手にすることができます。
 
Pixerは、1986年にAppleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が立ち上げましたが、2006年にDisneyに買収されています。同年、Disneyの社外取締役に就任したジョブズ氏は、2011年に亡くなった際に46億ドル(現在のレートで約5,000億円)相当のDisney株を保有していた、とされています。

90年代にはDisneyがAppleを買収との噂も

Appleの業績が低迷していた1990年代半ばには、DisneyがAppleを買収するのではないか?との噂もありましたが、AppleはiMac、iPod、そしてiPhoneの大ヒットで、時価総額世界一の企業になりました。
 
Disneyを買収するのではないか、という予測が発表されるのは、今回が初めてではなく、ダーリャナニ氏の予測も「可能性がゼロとは言えない」と控えめであることを踏まえると、すぐに実現する可能性は低そうです。
 
しかし、先日Appleのエディー・キュー上級副社長らが、複数のハリウッドの映画制作スタジオに接触していたと報じられているように、Appleが良質なコンテンツ獲得に躍起なのも事実です。

 
 
Source:Apple Insider, Cult of Mac
(hato)

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