Apple、Swatchの「Tick Different」を権利侵害だとして提訴

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スマートウォッチで知られるSwatchが、Appleの有名なキャンペーン「Think Different」をもじって「Tick Different」という商標を登録している件で、Appleによって提訴されたことが分かりました。

SwatchはAppleと関係ないと強弁

「Think Different(違うふうに考える)」と言えば、歴史的な偉人をフィーチャーする形で1997年に展開されたAppleの有名なキャンペーンです。日本でも「クレイジーな人たちがいる」という台詞で始まるコマーシャルは大きな反響を呼びました。
 

 
そうした背景を知っていれば、「Tick Different(違うふうに時を刻む)」というSwatchが2015年に登録した商標は、Apple Watchへのあてつけとしか思えませんが、同社の最高経営責任者(CEO)であるニック・ハエック氏に言わせれば、Appleとはまったく関係ないのだとか。あくまでもこの商標は、Swatchが80年代に打ち出した「Always different, always new(いつも違って、いつも新しい)」というキャッチフレーズに由来するものだそうです。

これまでにも「前科」あり

Swatchはこれまでにも、スティーブ・ジョブズ氏が新作発表会で好んで用いていた「One More Thing(もうひとつ)」というフレーズを商標登録していたことや、Appleが「iWatch」という商標を登録しようとした際、「iSwatch」に似ているとして差止めを試みたことなどが分かっています。さすがに偶然の一致とは言い難いでしょう。
 
ただし、「Tick Different」をSwatchの“妨害”だとするAppleの訴えは今回、スイスの連邦行政裁判所で受理されましたが、実際にAppleの権利を侵害していると認められるためには、「Tick Different」というフレーズを知った消費者の半数以上が「Think Different」を思い起こす、と証明する必要があります。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

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