世界最高のスマホことiPhone7 vs 世界最強の酸ことフルオロアンチモン酸

iphone7 フルオロアンチモン酸 実験 耐久
 
世界最高のスマートフォンと、世界最強の酸が出会ったらどうなるのか――フルオロアンチモン酸をかけてiPhone7の耐久度を測る過激な動画が注目を集めています。

驚きの耐久性が明らかに!

動画を公開したのは、iPhone6sをマグマに落とす動画など、過激な実験動画で知られるYouTuberのTechRaxです。
 
今回のテーマは、硫酸の2,000京(2の10倍の19乗)倍の酸度を誇るフルオロアンチモン酸に、防水機能を持つiPhone7はどの程度耐えることができるのか、というもの。
 
早速、見るからに危険そうな容器が登場します(容器はテフロン加工のため溶けないそうです)。
 


 
結晶をパラパラと振りかけると……
 

 
しばらくするとものの見事にボディーが溶解します。しかし、硫酸の2,000京倍にしては溶け方が穏やかなのも事実。
 

 
そこで、余ったフルオロアンチモン酸をさらに振りかけた上で、過酸化水素水をピポイトでかけ、仕上げに硫酸に浸すという行為に出ます。
 


 


 
さすがに背面は塗装が剥がれてしまっています。
 

 
ところが、ダメ元で起動してみると……普通に動いた!
 

 
硫酸の海どころか、世界最強のフルオロアンチモン酸にも動じない、iPhoneの防水性能には驚きを禁じえませんね。
 

 
もったいない内容ではありますが、こうした動画は製品の耐久性を知る上で思わぬ手がかりとなるのも事実です。今回のフルオロアンチモン酸動画についても、iPhone7の高い防水機能と堅牢なボディーが分かっただけでも良し、と言えるでしょう。

本当にフルオロアンチモン酸だったのか疑問の声も

ただしこの動画には、透明もしくは黄色の液体ではなく、結晶化していることから厳密にはフルオロアンチモン酸ではないのではないか、という指摘が相次いでいます。
 
動画を公開したTechRaxは、ニュースサイトCNETのインタビューに対し「私が言えるのは、自分なり手間を掛けて購入したフルオロアンチモン酸であるということだ」としながらも、「フッ化水素でアクティベートはしていない」と述べています。フルオロアンチモン酸は、五フッ化アンチモンとフッ化水素を混合したものであるため、フッ化水素を混ぜ合わせなければフルオロアンチモン酸としての効力は発揮されない、とCNETは指摘しています。
 
もっとも、本物のフルオロアンチモン酸ならば、専門家による適切な指導のもとで取り扱いが必要なレベルになってくるそうなので、仮に「完全体」ではなかったとしたら、TechRaxにとっては不幸中の幸いだったと言えるのかもしれません。
 
 
Source:YouTube,CNET
(kihachi)

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