「温泉マーク」がオリンピックで変更されるかも―絵文字にも影響?


 
日本と言えば温泉、温泉と言えば湯けむりが立ち上る地図記号――しかし、その「温泉マーク」が外国人に分かりにくいとして、変更が議論されていることが分かりました。

外国人はレストランと勘違いする!?

日本人なら馴染みのある温泉マークの変更が議論されることになったきっかけは、2020年に開催が予定されている東京オリンピックです。オリンピックで多くの外国人が日本に訪れることを予想し、日本語の読めない彼らにも直感的に分かる適切な地図記号かどうかが、約90のマークとともに政府によって再検討されることになりました。
 
なかでも温泉マークについては、「食べ物から湯気の出ている熱いホットプレート」を連想させることからレストランに勘違いされるのではないかとして、国際標準化機構(ISO)の定める記号に統一するよう、経産省が見直しを主導していました。
 

左が現在の温泉マーク、右がオンリピック仕様


 
もし変更となれば、AppleやGoogleの現行絵文字にも影響が出かねないとする見方もあるため、この動きはこれらの絵文字を統括するUnicodeも動向を注意深く見守っていましたが、その後開かれた有識者会合で国内の温泉組合などから反対の声が上がり、ひとまず現時点では変更を見送る見通しとなったようです。
 

 
なお最終的な判断は、来年7月に下される予定です。もっとも筆者としては、子供の頃に馴染みだった「くわ畑」や「工場」などの地図記号が、いつのまにか廃止されていることの方が衝撃でしたが……。
 
 
Source:QUARTZ,読売新聞[1],[2],Emojipedia
(kihachi)
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