映画が公開「2週間」でiTunesで視聴可能になる!?Appleが交渉中か

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映画が映画館で公開された後、最短2週間でiTunesで視聴できるようになるかも知れません。

Apple、ハリウッドの話し合いを後押し

Bloombergによると、大手配給会社21st Century Fox、Time Warner傘下のWarner Bros.、Comcast傘下のUniversal Picturesは先週、映画を劇場公開後これまでよりも短期間でレンタル可能にすることを検討していると認めました。その代わりレンタル料は高額に設定するとしています。
 
一部の配給会社役員は、劇場公開後最短2週間でのレンタルを検討すると同時に、iTunesなどとの提携を考えていることも明らかにしています。
 
公開後、レンタル用リリースまでの期間を短縮するという今回の話し合いは、Appleからの後押しもあって実現したものだ、と前出の配給会社役員らが明かしています。とはいえ、配給会社がiTunesではなく、別のプラットフォームを映画配信に選択する可能性はあります。

映画公開中でもプレミアム価格でレンタル可能に

現時点では、配給会社は通常映画館に対し、新しい映画を90日間、独占的に公開する権利を与えています。つまりDVDやオンデマンド配信が行なわれるのは、劇場公開されてから最短で90日後です。しかし映画館に足を運ぶ人が減り、家庭用ビデオ売り上げも横ばいとなっている現在、映画会社は収益増の道を模索しています。
 
関係者の話によれば、配給会社はオプションのひとつとして、映画の新作を25ドルから50ドルというプレミアム価格でオンラインなどで配信することを検討している模様です。

難しいコピー問題

ただし、現在劇場公開中の映画をiTunesで配信する場合、懸念されるのがセキュリティ問題です。AppleはiTunesで配信する動画ファイルを暗号化し、簡単に複製できないようにしていますが、テレビで再生、カメラで撮影することは可能だからです。
 
Appleは音楽では、Apple Musicの会員数がすでに2,000万人を突破するなど存在感を示していますが、以前から交渉中とされる映画やテレビ番組を含む独自動画コンテンツの配信については、目立った進展がありません。
 
 
Source:Bloomberg
(lunatic)

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