イギリスの専門団体が、Amazonなどで販売されていた偽のApple電源アダプタの安全性テストを行ったところ、99%がテストに不合格であったことがわかりました。
安全だったのは400個中3個のみ
イギリスの取引基準に関する非営利の専門団体である取引基準協会(Chartered Trading Standards Institute)が、Apple純正と偽った電源アダプタ400個の安全性を測るテストを実施しました。その結果、感電防止対策が取られていたのはわずか3個で、99%は安全性に問題があることが発覚しました。
今回のテストは、Apple純正と偽ったLightningケーブルや電源アダプタが、Amazonで大量に販売されているというAppleからの訴えを受け、行われたものです。
取引基準協会は、アメリカ、中国、オーストラリアを含む8カ国でオンライン購入した電源アダプタに高い電圧をかけるというテストを実施したとのことです。
値段の安さが命取りとなる場合も
Appleは、偽物の使用により、発火事故など消費者を危険にさらす可能性があるとして、10月に偽物を卸売りしていたカリフォルニアの企業を相手取り、提訴しました。
取引基準協会は、若干値段が安くても、偽物や中古品は家や場合によっては生命を脅かすことにつながると警告しています。
取引基準協会は危険な偽物を見破る方法を3点挙げています。
- プラグのピンを確認 デバイスにつないだりスイッチを入れたりせず、電源アダプタをソケットに差し込んでみましょう。ピタッと合わなければ、サイズが違っている可能性があります。電源アダプタのへりの部分とピンとの間は、少なくとも9.5mm空いているはずです。
- マーク 製造者のブランド名やロゴ、モデル番号やバッチ番号を探しましょう。「CE」マークの有無も判断基準のひとつになりますが、これは簡単に偽装できることも忘れないでください。
- 取扱説明書 取扱説明書には、使用する際の条件や制限、安全に使用する方法、基本的な安全ガイダンスや安全な処分の方法が記載されているはずです。