イヤホンジャックだけじゃない!「業界標準」を壊してきたApple

iPhone7 iPhone7 Plus
 
Appleは近く発売されるiPhone7/7 Plusで、これまで音楽再生機能を持つデバイスには必ず付随してきたイヤホンジャックを廃止しました。
 
しかし同社がいわゆる業界標準を自社製品から排除したのは今回が初ではありません。米Business InsiderがAppleの『業界標準破壊』の歴史を簡単にまとめていますので、ご紹介します。

iMac G3から始まる標準破壊の歴史


 
Appleに復帰した故スティーブ・ジョブズ氏が初めて手がけた15インチCRT一体型の初代iMac(iMac G3)は、スタイリッシュなデザインと印象的なカラーによって大ヒット作となりました。
 
このiMac G3では、これまで搭載が当たり前だったフロッピーティスクが廃止されただけでなく、RS-422シリアルポート、ADB、SCSIの各ポートがなくなり、USBポートに統一されています。
 
この後USBポートがコンシューマー向けテクノロジー製品の標準となったのはご存知のとおりです。
 

光学ドライブの廃止

2008年に登場した初代MacBook Airでは、さらなる薄型化のためにCD/DVDドライブが廃止され、またEthernetポートもなくなっています。
 
CDやDVD、Ethernetは今も広く利用されていますが、ジョブズ氏の「ほとんどの人は光学ドライブを必要としなくなるだろう」という予測は、あながち間違いとは言い切れません。実際薄型化を最優先するネットブックなどは光学ドライブを搭載していないからです。
 
そしてその2008年に発売されたMacBook AirとMacBookからは、FireWireポートが廃止されました(ただしMacBook Proでは、2個あったFireWireポートが1個に減らされた)。2013年には、すべてのApple製品からFireWireポートが消失しています。

LightningコネクターとUSB Type-C


 
2012年発売のiPhone5では、これまでの30ピンのDocコネクターがLightningコネクターへと変更されました。
 

 
2015年発売の12インチMacBookは、USB Type-Cポート1基しか搭載していません。ThunderboltもHDMIも、すべてのポートをなくすという大胆な決断でした。
 
そして今回のiPhone7/7 Plusでは、3.5mmイヤホンジャックが廃止されました。今後この動きが業界の標準となるかどうかを知るには、もうしばらく時間がかかりそうです。
 
 
Source:Business Insider
(lunatic)

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