4月14日夜に発生した熊本地震を受けて、携帯キャリア各社は、災害救助法の適用地域を対象に、料金の支払い、修理費用などの支援措置を発表しました。
災害救助法適用地域のユーザーが対象
4月15日時点で災害救助法が適用されているのは、熊本県内の全45市町村で、各キャリアの支援策は災害救助法適用地域のユーザーが対象です。
また、ソフトバンク、au、ドコモの各社は、支援策の一環として、市区町村の災害対策本部などの公的機関やNPO法人などの団体からの要請に応じて、携帯電話機や充電器などの無償貸し出しを実施するとしています。
キャリアごとの実施施策は以下のとおりです。
ソフトバンク
契約者住所または請求書送付先住所が災害救助法適用地域内にあるユーザーが、請求書に応じて利用料金を窓口で支払いしている場合、支払期限を請求書記載の日付から1か月延長します。
被災したユーザーが避難しているなどの事情により、ソフトバンクのインターネット接続サービス、固定電話サービスを利用できなかった場合、ユーザーからの申し出により、その期間の月額基本料金などを減免します。
今回の地震において、破損や水ぬれ、紛失によりソフトバンクの携帯電話機、Y!mobileの電話機などの交換を希望する場合、その費用を、一部機種は無償で、その他の機種は一部減免とします。
ソフトバンクの携帯電話機は、熊本県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県の店舗、Y!mobileの電話機などは全国の店舗にて4月15日より受付予定です。
また災害救助法適用地域内に住み、ソフトバンクのインターネット接続サービスを利用しているユーザーが、買い取りおよびレンタル中の接続機器が地震によって破損するなど、サービスが利用できない場合は、無償で機器交換を実施します。
au(KDDI)
被災したユーザーが自宅から避難するなどの事情により、auの固定通信サービスをまったく利用できなかった場合、ユーザーからの申告により、その期間の月額基本料、付加サービス利用料を減額します。
また被災したユーザーがauの携帯電話サービスおよびauの固定通信サービスを契約し、請求書を窓口で支払っている場合は、2016年4月請求分(2016年3月利用分)の支払期限を、2016年5月31日まで延期します。ただし、口座振替・クレジットカードで支払っている場合は、自動的に口座引き落としとなるため、対象外となります。
災害救助法適用地域内のユーザーに対して、2016年4月15日~2016年5月31日の期間、九州全域のauショップ・PiPitにて、地震による被害で破損・故障した携帯電話機の修理費用を一部軽減します。請求書送付先が災害救助法適用地域内のユーザーを対象としています。
ユーザーが地震被災によってauでんきサービスをまったく利用できなかった場合、ユーザーからの申告により、その期間の基本料金を減額します。
NTTドコモ
※いずれの支援措置も、災害救助法の適用地域を、契約住所または請求書送付先としているユーザーを対象として実施します。
災害救助法適用地域内のユーザーが、携帯電話・ドコモ光などの利用料金をドコモショップ、コンビニ、金融機関の窓口などで支払いしている場合、2016年4月請求(2016年3月利用分)について、請求書の支払期限を2016年5月31日まで延期します。
2016年4月15日~2016年5月31日までの期間、災害救助法適用地域内のユーザーを対象に、破損・故障した携帯電話機の故障修理代金の一部減額等を行います。
災害救助法適用地域内のユーザーが、避難などのため「ドコモ光」を利用できなかった場合、ユーザーからの申し出に基づき、当該期間中(最大4か月)の「ドコモ光」基本料金等を無料とします。また被災により仮住居へ転居する場合、「ドコモ光」の移転工事料金および移転手数料を無料とします。
Source:ソフトバンク、au(KDDI)、NTTドコモ
(asm)