高額な通信料金請求されるケースも―マルウェア「Mazar」が流行の兆し

Mazar android
 
Android端末を対象として、テキストメッセージ経由で拡散を続けるマルウェア「Mazar」が問題となっています。

高額な通話料金を請求される恐れも

マルウェア「Mazar」は、SMSなどのテキストメッセージを通してデバイスに入り込み、感染すると管理者権限を奪って、ユーザーのテキストを読み取ってしまうだけでなく、個人情報を全て削除したり、ダイヤルQ2のような有料通話に勝手にメッセージを送りつけ、ユーザーに高額な通信料金を払わせたりと、非常に悪質な動きをするそうです。
 
Android Kitkat(バージョン4.4)での動作が確認されていますが、それ以前のAndroidも同様に感染するとされています。幸いにも端末の言語設定がロシア語であれば感染は回避出来ますが、すでにデンマークでは10万台以上の感染が観測されており、今後も被害は増大していく見込みです。

怪しげなリンクは踏まないように!

感染までの流れとしては、一見すると無害そうなリンクの貼られたマルチメディアメッセージが送られてきますが、ユーザーがこれを踏んでしまうと端末内に匿名ブラウザであるTorがインストールされ、「Mazar」がデバイスに埋め込まれるという仕組みです。Torを経由することで、同マルウェアがどこから送られてきているか分からないようにしています。
 
今回のマルウェアはAndroidで発生しましたが、iOSでも怪しげなテキストリンクを踏ませることでSafariをクラッシュさせる悪意あるサイトが最近流行したばかりです。当たり前ですが、怪しげなリンクは安易にクリックしないようにしたいですね。
 
 
Source:BBC
(kihachi)

モバイルバージョンを終了