2026年10月27日または28日頃に発表されると噂の、有機EL(OLED)ディスプレイとタッチスクリーンを採用する新型MacBook Pro(以下、OLED MacBook Pro)は、現行モデルと同じM5 ProおよびM5 Maxを搭載する見込みです。
一方、その後継モデルではM6 Pro/M6 Maxを飛ばし、M7 ProおよびM7 Maxへ直接移行するとBloombergのマーク・ガーマン記者が伝えています。
M7 Pro/M7 Max搭載モデルの登場時期は2027年末頃になる見通しで、OLED搭載MacBook Proの本格的な性能刷新はこの世代になるのかもしれません。
初代OLEDモデルはM5 Pro/M5 Maxを継続
今月末に発表される見込みの新型MacBook Proは、OLEDディスプレイやタッチスクリーンを採用し、Dynamic Islandを備えるなど、大幅なデザイン刷新が行われると予想されています。
一方、搭載チップは現行MacBook Proと同じM5 ProおよびM5 Maxになる見通しです。
Appleは当初、M6 ProやM6 Maxを開発すると考えられていましたが、ガーマン記者によると、これらのチップは投入されず、M5 Pro/M5 MaxからM7 Pro/M7 Maxへ直接移行する計画です。
そのため、初代OLED MacBook Proは筐体やディスプレイを先行して刷新し、チップ性能の大幅な世代更新は次期モデルまで持ち越す形になりそうです。
M6とM5 Pro/M5 Maxは単純比較できない
M6はTSMCの2nmプロセスで製造される一方、M5 Pro/M5 Maxは3nmプロセスです。
製造プロセスや動作周波数、デュアル16コアNeural Engineの搭載を見ればM6のほうが新しいものの、M5 Pro/M5 MaxはCPU、GPU、メモリ帯域幅などを高性能Mac向けに強化した上位チップです。
そのため、M6搭載14インチMacBook Proが登場しても、総合的な処理性能でM5 Pro/M5 Max搭載OLED MacBook Proを上回るとは限りません。
Appleが同時期にM6搭載モデルとM5 Pro/M5 Maxを採用するOLED MacBook Proを併売するのであれば、前者は新世代の標準チップ、後者は高性能チップと新筐体を組み合わせた上位モデルという位置づけになりそうです。
M7 Pro Max搭載モデルは2027年末頃
OLED MacBook Proのチップが次に刷新されるのは2027年末頃で、M7 ProおよびM7 Maxが採用されるとガーマン記者は述べています。
AppleはM6 Pro/M6 Maxを用意せず、高性能チップの開発リソースをM7世代へ集中するとされています。
M7シリーズではAI処理能力の強化が重視され、Neural EngineやGPU、メモリ帯域幅などが大きく改良されるとの情報もあります。
M7世代は処理性能向上が中心か
初代OLED MacBook Proで筐体やディスプレイ、入力方式まで大幅に刷新されるのであれば、翌年のM7 Pro/M7 Max搭載モデルで再び大規模なデザイン変更が行われる可能性は低そうです。
そのため、M7世代では新筐体を維持しながら、チップ性能や電力効率の向上に重点を置くと予想します。
特に2nmプロセスへ移行すれば、同じ消費電力で処理性能を高めたり、同等性能なら消費電力や発熱を抑えたりする余地が広がります。
OLED化によるディスプレイ側の薄型化に加え、チップの発熱が減れば冷却機構を小型化できる可能性もありますが、初代OLED MacBook Proの時点で薄型化するとされていることから、次世代では筐体変更より高負荷時の持続性能や静音性の改善へ振り向けるほうが自然に思えます。
初代OLEDモデルはデザイン刷新が主役?
ガーマン記者の予想が正しければ、AppleはOLED MacBook Proの刷新を2段階に分けているようにも見えます。
2026年モデルでは、ユーザーが直接体感しやすい変更を優先し、2027年末のM7 Pro/M7 Maxモデルで、AI処理、CPU/GPU性能、メモリ帯域幅、電力効率など内部性能を大きく引き上げる構成です。
この見方が正しければ、OLED MacBook Proは「新しいMacBook Proの形」を先に投入し、2代目で性能面まで完成度を高める製品サイクルになるのかもしれません。
新型MacBook Proの主な仕様に関する噂まとめ
今月末に発表される可能性があるOLED MacBook Proでは、次のような変更が噂されています。
- 14インチおよび16インチ有機EL(OLED)ディスプレイ
- タッチスクリーン対応
- タンデムOLEDを採用
- ノッチからDynamic Islandへ変更
- macOS 27.2 Golden Gateでタッチ操作に対応
- M5 ProおよびM5 Maxを搭載
- C1XまたはC2セルラーモデムを搭載
- Apple独自のNシリーズワイヤレスネットワークチップを採用
- 現行モデルより大幅に軽量化
- 本体厚はわずかに薄くなる
M6搭載14インチMacBook Proも同時期に登場
AppleはOLED MacBook Proとは別に、M6を搭載する標準14インチMacBook Proも10月27日前後に発表する見込みです。
こちらは現行のミニLEDディスプレイや筐体デザインを基本的に維持し、搭載チップをM5からM6へ刷新するモデルと考えられています。
その後、標準14インチMacBook Proも2027年にM7へ移行する予定ですが、OLED MacBook Proと似たデザインの筐体へ切り替わる時期については現時点で明確になっていません。
また、ディスプレイ種別はミニLEDを継続するとみられていることから、OLED MacBook Proと同等の薄型化は実現されないと考えられます(ディスプレイパネルが、ミニLEDバックライトにより厚い)。
初代OLED MacBook ProとM6搭載モデルが同時期に登場すれば、最新世代のM6を選ぶか、M5 Pro/M5 MaxでもOLEDやタッチスクリーンを備える上位モデルを選ぶかという、これまでにない選択肢が生まれることになります。
Photo: Apple Cycle(@theapplecycle)/X, Apple
