iPhone18 Proシリーズの需要が当初想定を下回っていることから、Appleが一部サプライヤーに対し、2026年10月分の部品発注数を当初計画より削減したとNikkei Asiaが報じています。
背景には、DRAMやNANDフラッシュメモリの価格高騰に伴うiPhone18 Proシリーズの値上げが影響しているとみられています。
iPhone18 Pro向け発注を最大20%削減
サプライヤーからの情報によると、AppleはiPhone18 Proシリーズ向け部品の10月分の発注数を、当初計画から少なくとも15%削減したとのことです。
サプライヤーによっては、iPhone18 ProとiPhone18 Pro Max向けの発注数が15%〜20%減少したとされています。
発注数を見直す動きは9月上旬から始まっていたとの情報もあり、発売後の販売状況だけではなく、予約注文段階を含む需要予測を反映しているようです。
値上げに見合う変化を感じにくかった?
需要が当初予想を下回った理由として指摘されているのが、DRAMやNANDフラッシュメモリの価格高騰に伴う販売価格の上昇です。
iPhone18 ProシリーズはA20 Pro、可変絞りカメラ、放熱機構の強化など内部では大きく進化していますが、外観はiPhone17 Proシリーズのデザインを継承しています。
そのため、店頭やWebサイトで比較した際に分かりやすい変化よりも価格上昇のほうが強く意識され、買い替えを見送ったユーザーが一定数いたことも考えられます。
特に数年間同じiPhoneを使うユーザーが増えているのであれば、性能向上だけでは買い替え理由になりにくく、価格上昇を上回る明確なメリットが求められますが、現状はそこに応えきれていないと推察されます。
中国の好調と世界全体は別?
iPhone18 Proシリーズは中国では好調なスタートを切り、発売後3日間だけで前年のiPhone17 Proシリーズの発売初週全体を12%上回りました。
一方、今回伝えられた部品発注数はより広い地域での需要を前提とした生産計画に関係するものです。そのため、中国で販売が好調であることと、Appleが全体の生産計画を引き下げていることは必ずしも矛盾しません。
市場によって値上げへの反応や競合製品との価格差が異なり、地域ごとの販売動向に差が出ていることも考えられます。
iPhone18未発売も需要構成に影響か
2026年秋には標準モデルのiPhone18が発売されず、iPhone18 ProとiPhone18 Pro Maxが先行して登場しました。
前年はiPhone17、iPhone Air、iPhone17 Pro、iPhone17 Pro Maxの4モデルが同時期に発売されていたのに対し、今年9月に発売された新型iPhoneはProとPro Maxの2モデルだけです。
iPhone Duoは10月23日に発売されるため、9月〜10月前半の新型iPhone需要は例年とは異なる構成になっています。
標準モデルを待っていたユーザーが購入を2027年春まで延期したり、iPhone Duoを検討しているユーザーがPro Maxの購入を見送ったりしていることも、販売動向に影響しているとの市場関係者の言葉が伝えられています。ただし、今回削減されたのはiPhone18 Proシリーズ向け部品の発注数です。
そのため、標準モデルが発売されていないことだけでは発注削減を説明できず、Proシリーズ自体の需要がAppleの当初予想より弱かったことも背景にあると考えるのが自然です。
iPhone Duo発売後に需要構成が変わる?
今後の注目点は、10月23日に発売されるiPhone DuoがiPhone18 Pro Maxの需要をどの程度取り込むかという点です。折りたたみモデルを待っていたユーザーがDuoへ移行すれば、Pro Maxの販売台数はさらに影響を受けることになります。
一方、iPhone Duoは高価格で生産台数も限られるため、購入できなかったユーザーがiPhone18 Pro Maxへ戻る動きもありそうです。2027年春にはiPhone18とiPhone18e、iPhone Air 2の発売が見込まれており、今回のiPhone18シリーズは例年より長い期間をかけてラインアップが完成します。
そのため、iPhone18シリーズ全体の成否を判断するには、Proシリーズ発売直後だけでなく、iPhone Duoや来春モデルの投入後まで販売動向を追う必要があるでしょう。
Source: Nikkei Asia via Wccftech
Photo: Apple Hub/Facebook
