Foxconnが組み立てるiPhone Duoの歩留まりが60%台にとどまり、初回の生産量は少なめになると、中国メディアの界面新聞が報じました。歩留まりが安定するまでには、半年から1年かかる可能性があるといいます。日本では10月16日午後9時に予約が始まるだけに、初回出荷の量が気になるところです。
iPhone Duoの組み立て歩留まりは60%台か
界面新聞は、Foxconnのサプライチェーンに近い関係者の話として、iPhone Duoの組み立て工程の状況を伝えました。中国のIT之家が9月21日に報じた内容によると、組み立ての歩留まりは60%台で、初回の生産量は多くないといいます。
歩留まりとは、生産した製品のうち良品として仕上がった割合のことです。60%台なら、10台のうち良品として完成するのは6台あまりにとどまります。Appleが求める品質基準で歩留まりが安定するまでには、半年から1年かかる可能性があると報じられました。
関係者によると、歩留まりが低い原因は特定の技術課題だけではありません。Appleにとって初めての折りたたみスマートフォンの量産となるため、生産ラインを実際に動かしながら、設備や工程、条件の調整を繰り返している段階だといいます。
ディスプレイとヒンジでも遅れ
課題は組み立ての工程だけにとどまりません。Samsung Displayが供給する有機EL(OLED)パネルのほか、ヒンジ関連の部品でも、これまでに歩留まり不足や納入の遅れ、仕様の変更があったと報じられました。
上流の部品が1つでも遅れると、その分だけ組み立て工場が生産ラインを調整できる時間は短くなります。なお、iPhone Duoの折りたたみパネルは、当初の3年間はSamsung Displayが独占的に供給するとの報道もありました。
量産の遅れが報じられたのは、今回が初めてではありません。9月上旬には、8月下旬時点のiPhone Duoの生産が1日数百台にとどまっていると、Nikkei Asiaが報じていました。Appleは本体表面の平坦性やヒンジの性能について、歩留まりの改善を求めていたといいます。
iPhone Duoの供給目標は600万〜800万台
界面新聞は、iPhone Duoの今年の生産規模も伝えました。報じられた数字は次の通りです。
| 項目 | 台数 |
|---|---|
| iPhone Duoの今年の供給目標(世界) | 約600万〜800万台 |
| Appleが示した販売の目安 | 500万台超 |
| ProまたはPro Max 1機種の出荷(1製品サイクル) | 2,000万〜3,000万台 |
供給目標はサプライチェーンの関係者、販売の目安は販売チャネルの関係者の話として報じられました。iPhone Duoの供給目標は、主力のProまたはPro Max 1機種の2割〜4割程度にとどまる計算で、従来のPro系より供給の規模を抑えて始める計画のようです。
iPhone Duoは10月16日午後9時に予約開始
iPhone Duoは、日本でも10月16日午後9時に予約注文が始まり、10月23日に発売されます。Apple公式サイトでの容量ごとの価格は次の通りです。
| 容量 | 価格(税込) |
|---|---|
| 256GB | 364,800円 |
| 512GB | 399,800円 |
| 1TB | 469,800円 |
| 2TB | 574,800円 |
携帯4社でも、オンラインでは10月16日午後9時から予約が始まります。初回の生産量が報道どおり少なければ、予約開始から時間がたつほど、出荷予定日が発売日より後にずれ込む可能性も否定できません。発売日に入手したい場合は、早めの予約が必要になるでしょう。
界面新聞の報道では、Appleが求める品質基準で歩留まりが安定するまで、半年から1年かかるとされていました。10月23日の発売までは約1カ月しかなく、その間にiPhone Duoの歩留まりがどこまで上がるかが焦点になりそうです。
