中国BOEが建設中の第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインについて、稼働開始時期が早ければ2026年第2四半期(4月〜6月)に前倒しされる可能性があると、サプライチェーン関係者の情報として伝えられています。
第8.6世代OLEDディスプレイ製造ラインでは、主にタブレットやラップトップ向けディスプレイを製造する見通しです。
iPad mini(2026)が8.5インチOLED搭載と予想
AppleはiPad miniおよびiPad Airを液晶からOLEDディスプレイへ移行する計画で、2026年に実現すると市場調査会社が報じています。
ディスプレイ業界に詳しいDSCC(Display Supply Chain Consultants)は、iPad miniに搭載されるOLEDディスプレイサイズは 8.5インチになると予想、現行の8.3インチから0.2インチ拡大することになります。
その場合、iPad Pro(M4)同様、OLEDディスプレイへの変更に伴い筐体サイズも変更される可能性があります。
価格競争力が強み、iPad mini向けOLED受注なるか?
BOEはiPhone16e向けOLEDディスプレイを受注するなど、他社より安い卸価格の提示が可能とみられています。
iPad miniとiPad Airに搭載されるOLEDディスプレイはiPad Pro向けのタンデムOLEDとは異なり一般的なフレキシブルOLEDであると噂されているため、BOEは有力なサプライヤー候補とみられます。
最速2026年4月〜6月、当初計画より4カ月前倒し
BOEの第8.6世代OLEDディスプレイは、より大きなガラス基板(2,290mm×2,620mm)を使用することで、タブレット・ラップトップ向けとして製造効率とコスト競争力向上が期待されています。
当初は2026年第4四半期(10月〜12月)稼働と予想されていましたが、設備導入が順調で、最速で同年第2四半期(4月〜6月)の量産開始が視野に入ってきました。
Samsung Displayは一歩先行
第8.6世代OLED量産ではSamsung Displayが先行しており、2026年末〜2027年初頭発売とみられるM6搭載14/16インチMacBook Pro向けOLEDディスプレイを供給すると予想されています。
