MacRumorsが現地時間7月24日、iOS27で追加・強化されるiCloud関連機能をまとめて報じました。写真の優先アップロードや共有アルバムのAndroid・Windows対応は、追加費用なしで利用できます。一方でホームアプリのApple Intelligence機能には、2TB以上のiCloud+プランが必要とされる見通しです。
iCloud+の2TBプランが要るのはホームのAI
iOS27で増えるiCloud関連の機能のうち、上位プランへの加入が前提になるのはホームアプリのApple Intelligence機能だとされます。それ以外の改善は、無料の5GBのままでも届く見込みです。現時点はベータ版の段階であり、正式版までに内容が変わる可能性は否定できません。
ホームアプリのAIで何ができるのか
HomeKitセキュアビデオ対応カメラを使っている場合、映像の内容をApple Intelligenceがテキストで要約し、通知として送ってくれるようになります。動きを検知したときの通知に「人を検出」「動物を検出」といった説明が添えられる形です。
説明文は再生タイムライン上にも表示され、特定の出来事を検索できるようになります。同じ人物が部屋から部屋へ移動した場合など、2台のカメラをまたぐ出来事は自動で紐づけられるようです。
利用にはホームハブとして動作するHomePod、HomePod mini、Apple TV 4Kのいずれかと、Apple Intelligenceに対応したiPhone15 Pro以降も必要になります。
iCloud+の2TBは月額1,800円
MacRumorsによると、ホームアプリのAI機能に求められるのは2TB以上のiCloud+プランです。2TBプランは月額1,800円のため、50GBプラン(月額180円)から上げると負担は月1,620円増える計算になります。
なお、HomeKitセキュアビデオはこれまでもiCloud+への加入が前提でした。カメラ1台なら50GBプラン、5台までなら200GBプランで対応でき、2TB以上のプランでは台数の上限がなくなります。
iOS27ではHomeKitセキュアビデオの最大4K録画にも対応する見込みですが、こちらはApple Intelligenceを使わない機能だと説明されました。
追加費用なしで使えるiCloudの新機能
プランを上げなくても届く改善は少なくありません。写真と共有まわりを中心に、日々の使い勝手に関わる変更が入る見込みです。
iCloud写真の3つの変更点
iCloud写真では、バッテリー残量に左右されない「優先同期」、共有アルバムのAndroid・Windows対応、アップロード開始の高速化という3点が加わります。
「優先同期」は、すべての写真をiCloudへ優先的にアップロードさせるトグルです。有効なのは24時間だけで、期限が過ぎると自動でオフに戻る仕組みだと伝えられました。
共有アルバムの拡張では、AndroidやWindowsのユーザーも写真を投稿できるようになります。この対応に合わせ、共有アルバムの写真と動画はフル解像度のまま保持されるようです。
アップロードの高速化では、iPhoneがiCloud写真へ送信を始めるまでの動作が見直されるといいます。撮影した画像を他のデバイスで使えるようになるまでの待ち時間も、これまでより短くなる見通しです。
共同制作とジャーナルも改善
iCloudの共同制作リンクでは、プレビュー表示がより詳しくなります。共有された項目へのアクセス権を申請する機能も加わる見込みです。
Appleによると、iCloud.comでの共有コンテンツへのアクセスも速くなるといいます。共有リンクの作成手順が簡単になるほか、ジャーナルアプリではエントリーごとにiCloudの同期状況を確認できるようになる見込みです。
iCloudキーチェーンでパスワードをAIが修正
パスワードアプリでは、Apple Intelligenceが脆弱なパスワードを自動的に修正できるようになります。この動作にはiCloudキーチェーンとSafariが使われ、Apple Intelligenceに対応したiPhoneが必要です。
WWDC26の時点でも、パスワードの自動変更機能としてWebサイト側のパスワードまで書き換えられる点が明らかにされていました。iOS27では、弱い設定を見つけて直すところまで任せられる形になります。
iOS27のiCloud新機能は今秋に正式配信
iOS27は開発者向けベータとパブリックベータの段階にあり、正式版は今秋、新型iPhoneの登場に合わせて配信される予定です。
なお、Image Playgroundでの画像生成など一部のApple Intelligence機能には1日あたりの利用回数に上限が設けられ、多くのiCloud+プランでその上限が引き上げられるとされています。ただし対象となる機能の一覧も具体的な回数も、まだ公表されていません。
iOS27のカレンダーアプリをはじめ各アプリの変更点はベータ版で順次判明しており、秋の正式版までにさらに調整が入る可能性もあります。
iCloud+は容量ではなく機能で選ぶ段階へ
ここで押さえておきたいのは、iCloud+というサービスの位置づけが変わりつつある点です。
これまで上位プランを選ぶ理由は、保存容量とHomeKitセキュアビデオのカメラ台数の2つでした。iOS27ではそこに、ホームアプリのAIという機能面の差が加わります。
Image Playgroundなどの利用上限が多くのiCloud+プランで引き上げられる点も、同じ方向の変化でしょう。容量が足りているかどうかではなく、使いたい機能があるかどうかでプランを選ぶ場面が増えそうです。
裏を返せば、HomeKitセキュアビデオ対応カメラを持たない人にとって、2TBへ上げる動機はまだ弱いといえます。写真や共有まわりの改善は無料の5GBでも届くため、まずは秋の正式版で自分の使い方に効く機能を見極めるのが現実的でしょう。
Source: MacRumors
