これまでにベータ版が2回リリースされているiOS9.3ですが、iPad ProのアクセサリであるApple Pencilの機能が大幅に制限されていることがわかりました。米メディアAppleInsiderが報じています。
スクロールもナビゲーションもできない!?
Apple Pencilは昨年11月の発売以来、鉛筆のように滑らかに描画でき、アプリを開く、画面をスクロールする、ナビゲーションを行うといった一般的なスタイラスペン機能も装備しているとあって、入手困難になるほど人気を集めています。
ところが今月初めに開発者向けにリリースされたiOS9.3ベータ1では、Apple Pencilでアプリを開く、画面をスクロールする、ナビゲーションを行うなどの一般的なアクションができなくなっている模様です。
故意に制限している可能性も
AppleInsiderは初のベータ版によくある、単なるバグだろうと考えていました。ところが最近リリースされたiOS9.3ベータ2でもこの問題が解決されていないことから「AppleはiOS9.3ではApple Pencilの機能を制限する」可能性もある、と記しています。
もしこれがバグでないなら、AppleはApple Pencilの役割を、描画などの機能に特化させたいと考えていることになります。デザイン責任者のジョニー・アイブ氏が昨年、一部のユーザーが「Pencilの役割を指の役割と混同している」のが気になる、と述べていることからも、この可能性はゼロではありません。
ただし今はあくまでベータ版であり、今年後半と目される一般公開まではかなり間があるため、一時的に機能を外しているとも考えられます。
Source:AppleInsider
(lunatic)