【レビュー】iPad mini 6をワイヤレス充電!PITAKAのケース&スタンド

「PITAKA MagEZ Case Pro」「PITAKA MagEZ Charging Stand」レビュー
 
モバイルアクセサリーブランドPITAKA(ピタカ)の、iPad mini(第6世代)をワイヤレス充電可能にするケース「PITAKA MagEZ Case Pro」と、ワイヤレス充電スタンド「PITAKA MagEZ Charging Stand」をレビューします。記事には、レビュー用に提供いただいた製品を使用しています。

iPad mini(第6世代)がワイヤレス充電対応に!

PITAKA MagEZ Case Pro」は、iPad mini(第6世代)のケース背面に強力なマグネットを搭載し、ワイヤレス充電に対応可能にするケースです。
 
PITAKA MagEZ Charging Stand」は、「PITAKA MagEZ Case Pro」を装着したiPad mini(第6世代)を固定してワイヤレス充電できるスタンドです。ともに、日本国内では2022年6月に販売が開始されています
 

 
レビュー用に提供いただいた製品を使ってみた感想をご紹介します。

しっとりした手触りのアラミド繊維製ケース

「PITAKA MagEZ Case Pro」の箱には、ケース本体、専用磁気充電器、Apple Pencilを固定するためのクリップ、着脱方法をイラストで紹介したマニュアルが入っています。
 

 
ケース背面はアラミド繊維素材製で、しっとりとした滑りにくい手触りです。中心にはワイヤレス充電用の端子がついています。
 

 
iPad mini(第6世代)に接するケースの内側は、柔らかいシートが貼られています。ケースの底面に、iPad mini(第6世代)に給電するためのUSB-C端子があります。
 

 
ケースの側面は熱可塑性ポリウレタン(TPU)製です。Apple Pencil(第2世代)を磁気吸着する部分もカバーされています。
 

 
ケース単体の重さを手元のスケールで測定してみたところ、約96グラムでした。
 

 

iPad mini(第6世代)に装着!

ケースをiPad mini(第6世代)に取り付ける前に、Apple Penci用のクリップを取り付けます。向かって右下の穴にクリップを通し、クリップをケース内側の突起に固定するだけで取り付けられます。
 

 
iPad mini(第6世代)のUSB-Cポート側を、ケースの内側にスライドさせて装着します。
 

 
Touch IDセンサー部分とステレオスピーカー部分はくり抜かれています。
 

 
ケースの底面は、USB-Cポート部分がふさがれ、ステレオスピーカー部分がくり抜かれています。
 

 
側面のApple Pencil(第2世代)を吸着する部分は、周囲よりケースが薄くなっています。
 

 
ケースの上からでも、Apple Pencil(第2世代)を磁気で固定し充電できます。Apple Pencilを固定した状態から、クリップをApple Pencilに付けることで、落下を防ぎます。Apple Pencilを使う時は、クリップから簡単に引き抜けます。
 

 
ケースを装着した状態で、ベルモンドの着脱式ペーパーライクフィルムの取り付け、取り外しを試してみました。ケースとフィルムが干渉することなく、スムーズに着脱できました。
 

 

簡単にワイヤレス充電

付属のワイヤレス充電器を近づけると、マグネットの力で吸着して充電が開始されます。充電器の向きは4方向に変えられます。
 

 
なお、ワイヤレス充電には、USB PD対応電源アダプタが別途必要です。出力45ワット以上の電源アダプタの使用が推奨されています。
 
USB-Cケーブルを差し込むよりも簡単に充電でき、ワイヤレス充電器をさっと取り外して持ち出すことができ、iPad mini(第6世代)の機動力の高さを引き出してくれます。
 
ちなみに、iPhone用のMagSafe充電器を使ってiPad mini(第6世代)を充電することはできませんでした。
 
ワイヤレス充電を可能にするための機構を内蔵していますがケースは薄くて軽く、アラミド繊維のしっとりした感触もあり、持ちやすいです。
 

 
iPad miniの飛び出した背面カメラの周囲は高くなっており、カメラを下にして机などに置いても、カメラが傷つく心配もありません。また、カメラでの撮影時にケースが写り込むこともありませんでした。
 

 

スタンドはiPad miniとiPhoneなども同時充電可能

「PITAKA MagEZ Charging Stand」は、「PITAKA MagEZ Case Pro」を取り付けたiPad mini(第6世代)を磁気吸着してワイヤレス充電できるのに加えて、スタンドベースの下部には最大出力15ワットのQi(チー)規格ワイヤレス充電器があり、iPhoneやAirPodsなどを充電できます。なお、iPhoneを充電する場合の最大出力は7.5ワットです。
 

 
箱には、組み立て式のスタンド、USB-Cケーブル、イラスト入りのマニュアルが入っています。
 

 
スタンドを組み立てるには、スタンドベースの底面にマグネットで張り付いている六角レンチを使います。細かい工夫ですが、付属品の専用工具をなくしてしまうことが多い筆者にとって、この配慮は嬉しく感じました。
 

 
取り付けは、スタンドベースにアームを差し込んで、2カ所をレンチで止めるだけと簡単です。
 

 
スタンドベース部分のマットなアラミド繊維と、亜鉛合金製のダークグレーのアームに高級感があります。
 

 
「PITAKA MagEZ Charging Stand」本体の重量は約670グラムでした。かなり重量感があるので、日常的に持ち歩いて使うのには不向きです。
 

 
組み立て時に気になったのは、底面のUSB-Cケーブルの取り回しです。付属のUSB-Cケーブルをスタンドベース底面のポートに挿し、後方にある切り欠きに通すのですが、この角度がややきついため、ケーブルが切り欠きから外れてしまうことがありました。1週間ほど使用すると、ケーブルに曲がりクセがついて外れることはなくなりましたが、ケーブルをあまり曲げなくても良い位置に切り欠きがあるとさらに良いと思いました。
 

 

角度調節、回転も自由自在

スタンドの首の部分は角度を上下に調節可能です(上方向に32.5度、下方向に5度)。使用環境やデスクに座った時の姿勢に応じた角度で使うことができます。
 

 
iPad mini(第6世代)を充電したまま90度ずつ回転できるので、用途に合わせて縦向き、横向きを切り替えられます。
 

 
iPad mini(第6世代)が垂直になるよう立てた状態で、ケース最上部(Apple Pencilを除く)までの高さは縦向きだと約31.5センチ、横向きだと約28センチでした。
 
iPad mini(第6世代)は、スタンドに近づけるだけでマグネットでしっかり固定でき、持ち出す時は軽くひねるだけで取り外せます。
 

 
スタンドに装着した状態で強力に固定できているので、iPad mini(第6世代)をタップ、スワイプ、Apple Pencilでの操作をしても、よほど強い力で押さない限り、スタンドの安定感は損なわれません。
 

 
スタンドベースでiPhoneやAirPods Proをワイヤレス充電中は、充電中であることを示すランプが点灯します。
 

 

Macと並べて使ってみた

iPad mini(第6世代)とBluetoothキーボードやBluetoothマウスを組み合わせてPCのように使ってみたり、Macと並べてユニバーサルコントロールSidecar機能を使って、作業中のサブディスプレイとして便利に活用できます。
 

 
ユニバーサルコントロールの場合、iPad mini(第6世代)を縦向きにしても使えるので、Macでの作業中にビジネスチャットやTwitterをチェックし、返信するのに活用しています。
 

 

ワイヤレス充電の速度をチェック

iPad mini(第6世代)へのワイヤレス充電の充電速度をチェックしてみました。
 
出力45ワットのアダプタ(Anker Nano II 45W)と、iPad mini(第6世代)付属の20W電源アダプタで充電速度の違いを検証してみました。
 

 
テスト方法は、バッテリー残量20%から30分間でどの程度まで充電できたかを確認する方法を取りました。Apple Pencil(第2世代)を装着し、画面の明るさを50%で点灯状態のまま、30分後のバッテリー残量を比較しました。
 
結果は以下のとおりで、「PITAKA MagEZ Charging Stand」に出力45Wの電源アダプタを組み合わせると、有線充電と同等のフルスピード充電ができています
 

20Wアダプタ
(iPad mini付属品)
45Wアダプタ
(Anker Nano II 45W)
「PITAKA MagEZ Case Pro」
付属充電器
20% → 56% 20% → 55%
「PITAKA MagEZ Charging Stand」
iPad miniのみ充電
20% → 46% 20% → 55%
「PITAKA MagEZ Charging Stand」
iPad mini + iPhone同時充電
20% → 40% 20% → 55%
参考
USB-C有線充電
20% → 55% 20% → 55%

 

まとめ:iPad mini(第6世代)をスタイリッシュ&快適に活用できるスタンド

「PITAKA MagEZ Case Pro」と「PITAKA MagEZ Charging Stand」の組み合わせは、iPad mini(第6世代)をクールなデザインで保護して持ち歩ける携帯性を維持しながら、デスク上では一瞬で定位置に固定しながら充電でき、素早く持ち出せてiPad mini(第6世代)の機動性を引き出すことができると感じました。
 
さらに、Macの横にスタンドでiPad mini(第6世代)を浮かせて、目と同じ高さのサブディスプレイとしての活用も快適でした。
 
気になった細かいこととしては、スタンドベース底面のUSB-Cケーブルを曲げて切り欠きに通すのがやや難しいので、簡単に固定できるとさらに良いと思いました。
 
本稿執筆時点における、PITAKAオンラインショップならびにAmazon.co.jpでの販売価格(いずれも税込)は、「PITAKA MagEZ Case Pro」が9,999円、「PITAKA MagEZ Charging Stand」が16,599円です。
 
合計で26,598円とやや値が張りますが、価格に見合った価値のある製品だと思います
 
2022年9月30日まで、PITAKAのiPhone14シリーズ用ケースなど、製品に触れて試せるイベントがb8ta Tokyo – Yurakucho(ベータトウキョウ 有楽町)で開催されているので、行ける方は実物をチェックしてみても良いでしょう。

レビュー動画もどうぞ

記事だけでは伝えきれない特徴をまとめた動画を公開しています。こちらからご覧ください。
 

 
 
参照:PITAKA 製品情報 MagEZ Case Pro, MagEZ Charging Stand
(hato)

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