台湾当局が中国系Appleサプライヤーを告発、違法に営業秘密を収集した疑い

Luxshare
 
海外メディアReutersは現地時間7月15日、台湾の検察当局がAppleサプライヤーで中国企業のLuxshare Precisionを告発したと報じました。人材の引き抜き等により、違法に営業秘密を収集した疑いがあると表明しています。

台湾当局が中国のサプライヤーを告発

Reutersによると、台湾の新北市の検察当局は1年半に及ぶ捜査の結果、Appleサプライヤーの1社である中国のLuxshare Precisionが違法に営業秘密を収集した疑いがあるとして告発しました。
 
また、企業への背任容疑と海外への営業秘密の持ち出しの罪で14人が起訴されています。
 
検察当局は、Luxshare PrecisionがAppleからの受注競争で優位に立つため、台湾企業のCatcher Technologyから人材を引き抜き、違法に営業秘密を収集したと主張しています。
 
なお、Luxshare PrecisionはiPhone14シリーズの組立作業を担当すると報じられています。
 
検察当局は「企業の健全な発展を維持し、国家産業の競争力を確保するため、営業秘密漏えいの事件に対して、全力で捜査を行う」と表明しました。
 
2020年には、中国企業が台湾のTSMCから大量に人材を調達していると報じられる等、中国と台湾のAppleサプライヤー間での人材獲得競争や情報収集活動が激化しています。
 
 
Source:Reuters
Photo:Luxshare
(seng)

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