クックCEOの自宅、「マップ」アプリでモザイクかけられ住所バレの皮肉

WWDC21 Tim
 
Appleの「マップ」アプリが、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の自宅をプライバシーの観点からぼかしていることが分かりました。これは同氏のストーカー被害を受けてのもので、同様の措置がGoogleマップでも講じられています。

ストーカー被害が原因

ニュースサイトAppleInsiderによると、ティム・クックCEOが住んでいる場所を保護するため、「マップ」アプリは住宅の敷地全体をボカしています。確かに公開されている航空写真を確認すると、クック氏が住んでいると思わしき住宅の敷地にモザイクが掛かっている様子が確認できます。
 


 
これは先日、クック氏が1年以上ストーカー被害をに遭っており、加害者の女性に接近禁止命令が出たことが関連していると考えられます。同氏が米カリフォルニア州のパロアルトに住んでいることは知られてきましたが、正確な位置は一般公開されていませんでした。

ストライサンド効果

同様の措置をGoogleマップも講じていますが、見方によっては、今回一斉に両マップでモザイクがかけられたことによって、皮肉なことにクック氏がどこに住んでいるのか誰の目にも明らかになってしまったようにも思えます。
 
これは米国の歌手かつ女優のバーブラ・ストライサンドが、インターネットから自宅の空撮写真を排除しようとした結果、かえってその情報が公になってしまった「ストライサンド効果」と呼ばれる現象と同じジレンマに陥っていると言えるでしょう。
 
 
Source:AppleInsider
(kihachi)

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