アメリカのオンライン決済大手PayPalは国内後払い決済の新興企業ペイディを買収しました。買収金額は3,000億円にも達するとされ、PayPalの国内進出を大きく後押しする買収になりそうです。
3回、24回払い
後払い決済サービス企業ペイディは2008年に設立された新興企業でありながら、未上場企業として多額の資金調達に成功するなど、いま最も成長力のある企業の一つです。ペイディはApple Online Storeでも3回払い、24回払い（商品によって異なる）での決済サービスを提供しており、簡単な審査で分割払いが利用できるサービスとして定着しつつあります。
このベイディをアメリカの決済大手PayPalが3,000億円で買収したと報じられています。日本の通販市場への浸透が遅れていたPayPalがペイディの買収で一気に決済実績を積み増していくのは確実でしょう。また拡大が予想される国内の後払い市場で PayPal は一定の影響力を持つ可能性が出てきました。
なお後払いサービスとしてKyashも「イマすぐ入金」を開始しており、LINEはAIを使った審査で与信を行うLINE Pocket Money（無担保少額貸出サービス）を開始しています。今回のPayPalによるペイディ買収は、クレジットカード以外の個人向け金融サービス市場での競争激化の合図なのかもしれません。
Source:日本経済新聞
(KAZ)
