SNSでアフガニスタン情勢を悪用した詐欺が発生中、外務省が注意喚起

アフガニスタン 注意喚起
 
外務省は8月30日、アフガニスタン情勢を悪用した詐欺がSNSで発生しているとして、注意するよう呼びかけました。

混乱が続くアフガニスタン

アフガニスタンでは、武装勢力のタリバンが攻勢をかけ、8月15日には首都のカブールが陥落するなど、混乱が続いています。
 
米国等は、8月末の米軍の撤退に向けて自国民や協力的なアフガニスタン人を軍用機で国外退避させるなど、対応に追われました。
 
また、情勢が急展開する中で、ホワイトハウスの公式TwitterアカウントがCIA職員の顔を公開してしまう事例も発生しています。
 
NHKによると、日本人等の国外退避のために自衛隊機が派遣され、日本人1人と十数人のアフガニスタン人が輸送されましたが、日本大使館等に努めていたアフガニスタン人の多くは国内に取り残されています。

アフガニスタン情勢を悪用した詐欺

外務省は8月30日、海外安全に関するスポット情報を発出し、SNSにおいてアフガニスタン情勢を悪用した詐欺が発生していると注意喚起を行いました。
 
外務省によると、SNSを通じて知り合った日本人から、アフガニスタンから退避するためのプライベートジェットの費用を送金するよう求められるという事例が発生しています。
 
国外退避を希望した日本人は無事に出国しているため、外務省はSNSでの退避費用の要求は「詐欺」が疑われるケースだとし、送金依頼があった場合には領事サービスセンター等に連絡するよう呼び掛けています。
 
2020年には新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴い、怪しげな予防方法を紹介する偽のオンラインショップが登場するなど、インターネット上では社会的に注目されている事象を悪用した詐欺が発生する傾向があり、注意が必要です。
 
 
Source:外務省, NHK
(seng)

モバイルバージョンを終了