ディスプレイ業界の情報に詳しい企業Display Supply Chain Consultants(DSCC)が、2021年の有機EL(OLED)ディスプレイ搭載スマートフォンにおいて最多出荷台数はiPhoneシリーズになるとの予測を発表しました。
10年来の出荷台数首位の座をSamsungが失う
DSCCの予測では、OLEDディスプレイ搭載iPhoneの出荷台数を1億7,600万台と試算、Appleの市場シェアは28%に達する可能性が高そうです。
Samsungは1億4,500万台を出荷する見通しですが、市場シェアは23%で2位にとどまるとみられています。Samsungは昨年まで10年来、OLEDディスプレイ搭載スマートフォンの出荷台数で首位の座を獲得していました。
なお、出荷台数3位はXiaomiで8,200万台、市場シェア13%を獲得するとDSCCは伝えています。
Samsung低迷の原因は、Galaxy S21の販売不振?
Samsungは2020年にOLEDディスプレイ搭載スマートフォンを1億5,000万台出荷し、Appleの出荷台数9,000万台を大きく上回っていました。
2021年に逆転する要因としてDSCCは、iPhone12シリーズの販売が好調なのに対し、Galaxy S21シリーズの販売台数が予想を下回っていることを挙げています。
2022年のOLEDディスプレイ搭載スマートフォンの出荷台数は、Appleが1億7,800万台でシェア23%、Samsungが1億6,200万台でシェア21%、Xiaomiが1億3,100万台でシェア17%と、DSCCは予測しています。
Source:The Elec
Photo:Specs Tech
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