コロナ禍もゲームアプリは活況、クロスプラットフォーム、リアルタイム作品が人気

Apple iPhone12 発表イベント 2020年10月
 
モバイルアプリ関連の調査会社App Annie Japanは、調査会社IDCとの共同調査により、ゲームアプリの動向をまとめた「2021年 最新版ゲーム市場動向レポート」を発表しました。

ゲームアプリの消費額、コロナ前から40%増加

App Annie JapanとIDCのレポートによると、2021年第1四半期(1月〜3月)の世界ゲームアプリダウンロード数が、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて30%増加しました。
 

 
ユーザーがゲームアプリに消費した金額は1週間あたり17億ドル(約1,900億円)で、感染拡大前と比較して約40%の増加を記録しています。モバイルゲームアプリへの支出額は、パソコンゲームの2.9倍、家庭用ゲーム機の3.1倍にあたります。
 

 
この動向は、パンデミックが始まって1年が経過しても、モバイルゲームに対する需要が引き続き堅調であることを示している、とApp Annie JapanとIDCは指摘しています。

クロスプラットフォームアプリが躍進

モバイル(iOSとAndroid)、任天堂Switch Lite、Steamのプラットフォーム別に収益のトップ10を並べると、プレーヤー対プレーヤーのような、リアルタイムオンライン機能を持つタイトルが多いのが目立ちます。
 
トップ10のうち、モバイルは9タイトル、任天堂Switch Liteは6タイトル、Steam(2020)は9タイトルが、リアルタイムオンライン機能を持ちます。
 

 
モバイル部門の2位に入った「原神」のように、モバイルと家庭用ゲーム機で進捗を共有できる、クロスプラットフォーム機能を持つ作品のヒットも目立ちます。「原神」は、先日発表された2021年のApple Design Awardsも受賞しています。
 
レポートは、パンデミックによりユーザーが人と繋がることのできる方法を求めた結果、クロスプラットフォームのゲームの人気が高まった、と分析しています。

2020年、カジュアルユーザー対象ゲームが伸びる

消費者の在宅時間が長くなった2020年に、前年と比べてダウンロード数シェアが伸びたゲームのサブジャンルは、ハイパーカジュアル、キッズ、シミュレーション、レースで、短いセッションでプレイでき、カジュアルなユーザーを対象としたゲームでした。
 

 
 
Source:AppAnnie
(hato)

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