英ARM、2021フラッグシップ向け高性能CPUとGPU、新しいNPUを発表

ARM 2021 new architecture 1
 
英ARMが、2021年のフラッグシップモデル向けのCPUとGPU、および新しいNPUのデザインを発表しました。

高性能CPUとカスタマイズ版


 
ソフトバンク傘下の英ARMは現地時間2020年5月26日、スマートフォン向けにシステムオンチップ(SoC)を設計するための新しいCPUデザインを発表しました。
 

ARM Cortex-A78 CPU(コードネーム:Hercules)


 
Cortex-A78(コードネーム:Hercules)は、3年前にCortex-A76で初めて導入されたAustinファミリCPUアーキテクチャの最新のバージョンです。Cortex-A78はCortex-A77よりも20%高い電力効率とパフォーマンスを両立するように設計されています。
 
Cortex-A78は、5nmプロセスノードでの製造による省電力化と、アーキテクチャの改良によって、これらの性能を実現しています。
 

ARM Cortex-X1


 
ARMはCortex-A78において、新たに「Cortex-Xカスタムプログラム」を導入します。これはAppleやQualcommなどの顧客に向けて高性能にカスタマイズしたデザインを提供、顧客が自社製品向けに簡単にチップを製造できるようにするものです。Cortex-X1とはCortex-A78をベースとしたカスタム版の名称です。
 
Cortex-X1はCortex-A77に比べてパフォーマンスが30%向上しています。

ARM Ethos-N78 NPU


 
ARMは、新しい拡張現実(AR)や、機械学習(マシン・ラーニング:ML)に対応し、より高いパフォーマンスを実現した、Ethos-N78ニューラル・プロセッシング・ユニットNPU)を発表しています。
 
その高いパフォーマンスを支える、Valhallベースの新しい2種類のモバイルGPUの情報を、Notebookcheckが伝えています。
 

ARM Mali-G78 モバイルGPU


ARM Mali-G78 モバイルGPUは、前モデルであるMali-G77と比較して、電力効率を改善しながら、グラフィック性能が最大25%向上しました。
 

ARM Mali-G68 モバイルGPU


 
Mali-G78 モバイルGPUは24コアまでサポートしますが、Mali-G68がサポートするのは6コアまでとなるようです。このモバイルGPUは、ミッドレンジスマホ向けに最適です。
 
 
Source:ARM via Notebookcheck (1), (2)
Photo:HotHardware
(FT729)

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