Appleが販売開始したばかりのiPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Max向けSmart Battery Caseを、様々な電子製品の分解リポートで知られるiFixitが分解、新たに装備された「専用カメラボタン」の仕組みを解明しています。
専用カメラボタンを備えたバッテリーケース
Appleは複数のiPhoneモデル向けに、iPhoneのバッテリー駆動時間を延ばしつつ、本体を保護するSmart Battery Caseを販売していますが、最新のPhone11、iPhone11 Pro、iPhone11 Pro Max向けケースでは、初めて専用のカメラボタンを導入しました。
しかしiFixitが指摘しているように、iPhone本体にはカメラボタンは存在しません。このちょっとしたミステリー(?)を解明すべく、iFixitはCreative Electronの助けを借りて、ケースをX線で撮影することにしました。
X線でケースの仕組みをチェック
X線撮影したところ、ケース内部には小さな回路基板があり、カメラボタンとつながっていました。そしてその回路基板はケースの「アゴ」部分にあるLightningポートを通じて、カメラボタンとiPhoneを接続するという仕組みになっていました。
構造には驚きはないものの、「たったひとつの機能をバッテリーケースに追加するために、どれだけ多くのハードウェア設計が行われているのかを見るのは興味深い」と、iFixitはコメントしています。
誤作動が起きにくいカメラボタン
またカメラボタンそのものの設計にも注意が払われているようです。Wirecutterのニック・ガイ氏がTwitterで共有している動画を見ると、カメラボタンは一瞬触れただけでは反応せず、少し押し込む必要があるのがわかります。つまりポケットやバッグの中で、誤作動が起こりにくくなっています。
Here’s how that camera button works. pic.twitter.com/bjumiv9sbX
— Nick Guy (@thenickguy) 2019年11月22日
iFixitは、バッテリーケースのカメラボタンは、カメラアプリで写真を撮ろうとして、音量ボタンを押すつもりが間違ってスリープ/スリープ解除ボタンを押してしまうという間違いや、スリープ/スリープ解除ボタンと音量ボタンをうっかり同時に押して、スクリーンショットを何枚も撮ってしまうといったミスを防げるだろうとも指摘しています。