サビ・カーン氏が就任、Appleのオペレーション担当上級副社長は出世コース?

サビ・カーン sabih khan
 
Appleで最高デザイン責任者(CDO)を務めてきたジョナサン・アイブ氏退社の発表は大きな話題を呼びましたが、同時にサビ・カーン氏がオペレーション担当上級副社長に就任したことも明らかにされています。

クックCEOもオペレーション担当上級副社長を担当

Appleが円滑に業務を遂行できるように目を光らせるオペレーション担当上級副社長は、同社の中でも“出世の登竜門”です。
 
ティム・クック最高経営責任者(CEO)や、実質的にジョナサン・アイブ氏の役目を引き継いだジェフ・ウィリアムス最高執行責任者(COO)も、過去にはオペレーション担当上級副社長として辣腕を振るってきました。小売部門のトップ、アンジェラ・アーレンツ氏の後任となったディアドラ・オブライエン氏も、Appleで長らくオペレーション畑を歩んできた人物です。
 
サビ・カーン氏の就任にあたって、直属の上司となるジェフ・ウィリアムズCOOは「彼ほど才能に恵まれたオペレーション担当の幹部はこの地球上のどこを探しても見つからないでしょう。彼は世界トップクラスのリーダーであると同時に、共に働く協力者として最高の人材です。彼がAppleの歴史においてオペレーションチームの最高の指導者となることに疑いはありません」と大絶賛しています。
 
こうしたことを思えば、カーン氏がいかにApple社内で重宝されている人材かが分かるというものでしょう。

Appleの幹部と言えば…

とはいえ、サビ・カーン氏の名前を初めて耳にした人も多いはずです。
 
そもそも多くの人にとって、名前を挙げられるAppleの幹部と言えば、創業者のスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏、現CEOのティム・クック氏、それからデザインを担当してきたジョナサン・アイブ氏くらいでしょう。
 
フィル・シラー氏(ワールドワイドマーケティング担当上級副社長)、クレイグ・フェデリギ氏(ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長)、エディー・キュー氏(インターネット・ソフトウェア・サービス担当上級副社長)、ルカ・マエストリ氏(財務担当副社長&会計責任者)……といった大物幹部の名前がすらすら出てくるのは、なかなかの“Appleウォッチャー”です。
 
そこにきて突然スポットライトが当たったサビ・カーン氏ですが、彼は20年以上もAppleで研鑽を積んできた“オペレーションのプロ”です。Apple製品生産の要となる、サプライチェーンの監督を任されるとあって、今後しばらくは同氏の一挙一動に注目が集まることになりそうですね。
 
 
Source:Apple
(kihachi)

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