中国での2019年2月のスマホの出荷台数、1年前と比べて20%減だったことが判明


 
今年2月の中国国内でのスマートフォンの出荷台数は、過去6年間で最低水準となったことが中国情報通信研究院(China Academy of Information and Communications Technology)の調査で明らかになりました。

出荷台数は対前年同月比で19.9%減

中国での2019年2月のスマホの出荷台数は、1,450万台となり、対前年同月比で19.9%減となったことがわかりました。2013年2月の2,070万台を下回る、過去6年間で最低の数字となっています。
 
2月は中国の暦で新年にあたり、家族の会合に多くの時間と労力が注がれるため一般的に消費は落ち込むといわれていますが、米中間の貿易戦争が影響を与えたのか今年の出荷台数の減少は通年よりも激しいとされています。

iPhoneの出荷台数が少なくなったのも無理ない?

2018年、Appleの中国スマホ市場でのシェアは10%台まで下がりました。他社と比べて高価な価格設定がAppleの中国での売上不振の理由の1つとして挙げられていますが、Huaweiなどのライバル社の躍進も影響しているようです。
 
Huaweiは2018年、500ドル〜800ドル(約55,842円〜89,347円)のミッドレンジ/ハイエンド機のシェアを8.8%から26.6%へと急速に拡大させています。
 
AppleはiPhoneの値下げを試みていますが、販売促進効果は限定的であるとの厳しい見方もあります。
 
(追記)当初「2018年、Appleの中国スマホ市場でのシェアは81.2%から54.6%にまで下がりました」と記述していた件について。参照先のReutersに同様の記述があったためでしたが、複数の調査データを改めて確認したところ、数字が誤りであることが判明いたしました。お詫びの上、修正させていただきます。
 
 
Source:Reuters
Photo:Rob Eradus/Pexels
(lexi)

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