Samsung、スマホカメラ性能アピール用にデジタル一眼の写真を加工し無許可使用

Samsung Galaxy A8 Star 写真 Dunja Djudjic
 
Samsungが、公式WebサイトでスマートフォンGalaxy A8 Starのカメラ機能をアピールするために、プロのフォトグラファーがデジタル一眼レフで撮影した写真を加工し、無許可で使っていることが分かりました。

売れた写真の行方を調べると、Samsung公式サイトだった

セルビアを拠点に活動するフォトグラファーのドゥンハ・ドゥヒーク氏は、写真ストック・販売サービスのEyeEmに登録した最初の写真が売れたので、興味を持って調べたところ、Samsungの公式Webサイトにたどり着きました。
 
背景をぼかした写真が撮れるGalaxy A8 Starのポートレートモードをアピールする画像は、ドゥヒーク氏がデジタル一眼レフカメラで撮影した写真です。
 
自分自身が大きく写った写真を見つけた時のことをドゥヒーク氏は「大笑いするしかなかった」と振り返っています。
 
同氏は、Samsungマレーシアが画像を使っているのを発見していますが、Samsung香港SamsungインドネシアのWebサイトにも同じ写真が使われています。

写真には手の込んだ加工、Samsungからは反応なし

ドゥヒーク氏の写真は、背景が普通の公園から鮮やかな紅葉に差し替えられ、髪の色調を変え、目の血管まで消す加工が施された状態で、ポートレートモードで背景をぼかす能力を示すのに使われていました。
 

 
SamsungのWebページには、写真の下に小さく「画像はデモ用に加工しています」と書かれていますが、さすがに「デモ用に加工」の域を超えています。
 
同氏がEyeEmに確認した時点では、購入者を特定することはできておらず、SamsungにFacebook経由でメッセージを送っているものの反応がない、とのことです。

夏にも同様の一件、最近は公式アカウント閉鎖

2018年の夏にSamsungブラジル法人は、Galaxy A8で撮った写真のように見せて、デジタル一眼レフで撮影され、写真ストックサービスに掲載された写真を使っています。
 


 
Samsungナイジェリアは最近、TwitterでGalaxy Note9を宣伝するツイートをiPhoneから発信したことが話題となり、公式アカウントを閉鎖しています。

Huaweiもデジタル一眼レフ写真でスマホのカメラをアピール

Huaweiは2016年7月に、実際には45万円のデジタル一眼レフで撮影した写真を「P9」で撮影したと偽っていました
 
同社は2018年夏には、「Nova 3i」で撮影したようにアピールしている自撮り画像を、実際にはデジタル一眼レフカメラで撮影していたことも分かっています。

 
 
Source:Dunja Djudjic, Samsung マレーシア via BGR, Cult of Mac
(hato)

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