「ポケベル」2019年9月でサービス完全終了。現在の利用者は約1,500人

iPhone 絵文字 ポケベル


 
ポケベル」の愛称で親しまれたポケットベルが、2019年9月末をもってサービスを完全に終了します。平成初期には若者たちにも人気のコミュニケーションツールでしたが、現在は医療従事者など1,500人が利用するのみとなっていました。

現在は首都圏の約1,500人のみが利用

現在、ポケットベルのサービスは、東京テレメッセージ1社が、一都三県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)の約1,500人にサービスを提供しているのみです。
 
電磁波が発生せず、建物の中でも受信しやすいポケットベルの特性を活かし、主に医療従事者向けサービスとして活用されています。
 

 
2019年9月末でのサービス終了を発表した東京テレメッセージは、利用者への感謝の言葉とともに「受信力が強い特性を活かして、自治体向け防災無線のためのサービスに経営資源を集中する」と今後の方針を説明しています。

ピーク時には1,000万契約を突破

ポケットベルは、1968年(昭和43年)に当時の電電公社(現在のNTT)がサービスを開始し、今年で50周年を迎えました。
 
数字のメッセージを送れるようになったことで、携帯電話が普及する前の若者たちが語呂合わせのメッセージでコミュニケーションを楽しむツールとして人気を呼び、最盛期の1996年(平成8年)には契約数が1,000万台を超えました
 
その後、携帯電話が急速に普及したことに伴ってポケットベルの契約者数は減少し、撤退も相次ぎます。
 
全国でサービスを提供する最大手だったNTTドコモが、ポケットベルのサービスを終了したのは2007年(平成19年)、ちょうど初代iPhoneが発表された年でした。
 
現在、iPhoneで「ポケベル」と入力すると、記事トップにある絵文字が出てきますが、この絵文字が何を指すのか分からない世代も増えていると思われます。

 
 
Source:東京テレメッセージ, NHKニュース
(hato)

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